70代の大ベテランが躍動している。2日目準決勝戦9Rで鈴木清市(73=伊勢崎)が2着とすれば、同10Rでは篠崎実(77=川口)が追い上げて2着と、そろって優出を決めた。

レースのVTRを見ながら、篠崎は言う。「77歳には見えないよなぁ」。アグレッシブな走りで優出圏内を確保して満面の笑みだ。

しばらくして鈴木清市が篠崎のロッカーを訪れた。「彼にクラッチ関係のアドバイスを教わってから、スタートの切れが良くなったよ」。そして、篠崎は言葉を続けた。「(鈴木清市の)競走車名の『クール』は俺があげたんだから」。

鈴木清市は言葉をつなぐ。「新人の時ね、篠崎実さんが付けられていた競走車名の『クール』を譲って頂けませんか? って直立不動でお願いしたことがあるんですよ。『いいよ』って言ってくれたから、それからは自分の競走車名は基本『クール○○』って付けています」。今の鈴木の競走車名は「クールRF」。篠崎から譲り受けた競走車名で、篠崎も鈴木も、ともに優出とは…。

77歳の篠崎は「エンジンは出ている。タイヤは準決勝戦ので」。73歳の鈴木も「エンジンは地元の伊勢崎から何もしてないけど、いいね」。優勝戦は、ともに仕上がりのいい大ベテラン同士の素晴らしいバトルが見られそうだ。