JRAから15日に引退が発表された現役最年長ジョッキーの柴田善臣騎手(60)が16日、引退会見を美浦トレセンで行った。

  ◇  ◇  ◇

-今後はJRAアドバイザーに転身する。今後のビジョンは

柴田善騎手 金、土、日と時間ができて、またスマホも使えるようになるんでね(笑い)。スマホの使い方を少し勉強しながら、いろいろとそれを活用して、今まで学んで来られなかったものを学び、見て、楽しめればいいかなと思っています。

また、JRAのアドバイザーという仕事を頼まれたので、それに対しては、すごくやってみたかったです。お節介にならない程度にちょっと手助けできればなという感じはあります。若い子なんかも、今の流れを知っていても、昔の流れを知らないので、昔の流れというものも少し教えながら、今の流れに合ったアドバイスができればいいかなと思います。

-長く現役を続けてこられた秘けつは。また、自身が乗った馬で最強馬は

柴田善騎手 今までできたのは、数年前に岡部(幸雄)さんが引退し、それを見て、こういう引退式やりたくないなと。絶対自分はそういう感じじゃないし、そういうのが嫌いだから絶対やりたくないなと思いながらずっとここまで来て…そういうのも少しあるんですけど(笑い)。本当は馬に乗りたいんですよ。競馬に乗りたいんですよ。そういうのを考えるのがすごく好きで。調教なんかでもそうだし、今週乗る馬、明日乗る馬をどうやって乗ってあげようか。先週こうだったから、こうやって触ってあげたほうが今週はいい調教ができるんじゃないかとか。どこが足りなかったのかとかを前の日の晩に考えて。実際に追い切りに乗って、それを実践して、レースに生かす。レースで成績を出してくれればすっごくうれしい。そういうのが毎週毎週、サイクルで決まっているじゃないですか。どんどんここまで来たということですね。ある日突然自分の体が動かなくなり、言うことを聞かなくなり「ああもう無理かな」という感じで決断したところです。

今まで乗ってきた中で強いなと思ったのは、能力的にはキングヘイローですね。コントロールが難しいだけで、すごく力のある馬でした。もっと生かせてあげられたんじゃないかなと、自分ではまだ悔いが残っています。

本当に遅くなって強くなったのはジャスタウェイですね。若い頃も含めて1年1年乗っていましたから、その成長ぶりはよく分かりました。実際、安田記念なんか、本当に「この馬強えな」と。3コーナーすぎで諦めてもいいような位置で、諦めてもいいような走法で、足場が悪かったですから、絶対諦めるだろうな、無理だろうなと自分では思っていました。それを最後まで頑張ってくれたというのはやっぱり強い、能力のある馬、世界一の馬だなと感じました。