前回、阪神競馬場をドローンで撮影したメイキング映像を公開しましたが、今回の動画が、その完成版です。これは騎手目線で撮影した桜花賞(1600メートル)のコース映像を、元騎手の佐藤哲三氏が解説したものです。東京、中山に続き、今回が第3弾です。(ファントム4使用=3月12日撮影)。


ドローンから撮影された写真です。河野カメラマンが激写しています
ドローンから撮影された写真です。河野カメラマンが激写しています

 おかげさまで競馬ファンには好評を頂き、昨年の有馬記念では何と1万4千回も再生されました。通常、ドローン日記などの動画は千回程度の再生なので、いかにすごかったか分かります。本当にありがとうございます。では、阪神競馬場の撮影現場を振り返ってみましょう。


阪神競馬場のコースを飛行するドローン「ファントム4」
阪神競馬場のコースを飛行するドローン「ファントム4」

 午前6時すぎ、通用門でJRA広報の田辺さんと合流し、場内に移動します。やっと日が昇り始めましたが、気温は4度しかありません。朝焼けの空を見ながら、機体を片手に進みます。


上空100メートルから見た阪神競馬場と六甲山系
上空100メートルから見た阪神競馬場と六甲山系

 向正面のスタート地点に到着し、早速、プロペラを回します。機体を約5メートルまで上げ、内ラチから約3メートルのコース上を飛行させます。今回も馬場を歩くことができず、内ラチの内側を歩いて操作しました。さすがに3度目の競馬場撮影で、スタートから続く直線は、比較的ぶれずに進みました。


カメラを真下に向けると、芝とダートコースのコントラストがきれいです
カメラを真下に向けると、芝とダートコースのコントラストがきれいです

 続く最初のコーナー(3角)は外回りで緩やかです。ところがカーブの操作は難しく、機体も左右にぶれ始めます。ファントム4のバッテリーは20分程度しか持たないので、このタイミングで交換します。4コーナーを過ぎ、最後の直線に入ると、辺りもだいぶ明るくなってきました。正面には六甲山系も見えます。コントローラーを持つ手も、プルプル震えましたが、何とか約40分でゴールを迎えました。


阪神競馬場のゴール板を通過する「ファントム4」
阪神競馬場のゴール板を通過する「ファントム4」

 次回は京都競馬場で4月29日(日)に行われる天皇賞・春のコースを撮影したいと思います。お楽しみに。【写真部・鹿野芳博】


◆株式会社セキド http://sekidocorp.com/

◆SEKIDO|DJIドローンフィールド http://sekidocorp.com/drone_field/