2020年秋にスタートした「ペダル旅」。電動アシスト付きスポーツ自転車=E-Bikeによる日本一周が第一の目標で、その先にオーストラリア一周を目指している。ところが新型コロナウィルスの感染が世界中に拡大。2021年になるとさらに深刻化。新規感染者数拡大を受けて国は緊急事態宣言を発令。東京オリンピックは無観客、僕のペダル旅も影響を受け、延期となった。そんなペダル旅の2021年09月~12月を写真と共に振り返ってみる。

2021年9月~12月のペダル旅を振り返る
2021年9月~12月のペダル旅を振り返る

■2021年09月07日

コロナ感染拡大から日本一周は延期になったため長距離移動は控え、関東周辺を中心に走ることにした。まずは以前から挑戦したいと思っていた富士山ツーリングを実行した。海抜0mから新富士5合目(標高2400m)を目指す旅。スタートは静岡県沼津市の海岸、そこから御殿場を経由して、富士山スカイラインを走り、新五合目を目指した。今回のチャレンジは装着しているバッテリー1本だけで五合目まで行くと決めていたので、アシスト力の弱いエコモードでひたすら登った。体力的にはきつく、脚はパンパンになったが、何とか登り切った。苦労しただけに達成感は大きかった。


■2021年09月19日

久しぶりにE-Bikeで一緒に走らない?!と妻ヒロコを誘い中津川まで30キロツーリング。田園風景の中をのんびりペダルをこいだ。ヒロコは昨年、伊豆を走って以来9カ月ぶりだったが楽しそうだった。


■2021年09月24日

2週間前に実現した0mから富士新五合目2400mを目指す旅。あの時はバッテリー1本だけで登ったが、予備バッテリーを携帯して電動アシストの力をフルに活用して登ったらどうなるのか?! 再チャレンジした。沼津をスタート、前回は余裕がなかったが、今回は花を見つけたり景色を眺める余裕があった。もちろん登り坂は60キロ以上続くので、体力的にはきつかった。しかし精神的には、アシストがあるということでかなり楽に感じた。新五合目には前回より1時間半早く到着。電動アシストの恩義と威力を実感した旅となった。


■2021年10月04、05日

奥多摩でキャンプをする1泊2日のツーリングを実践。相模原から八王子、青梅を経由して奥多摩へ。キャンプツーリングではテントやシュラフなどで荷物がかなり重くなるが、その辺りは電動アシストが補ってくれた。E-Bikeとキャンプの相性は抜群で、アウトドアで迎える朝は最高に気持ちが良かった。次はさらに焚き火をプラスしたいと考えている。


■2021年10月20、21日

栃木県をツーリング。紅葉を期待して鬼怒川温泉と塩原温泉を結ぶ「日塩もみじライン」や、いろは坂・中禅寺湖・奥日光などを走った。時期が早かったようでまだ紅葉は始まっていなかったが、自然の中、汗を流しながらペダルをこぐのは気持ちが良かった。写真はもみじライン。車が少なく走りやすいルートだった。


中禅寺湖のほとりでひと休み。日光周辺は長い坂道が多いのでE-Bikeを使うメリットは大きい。後ろに見えるのは男体山。この旅では交換用バッテリーを持参した。


■2021年10月29、30日

長野県をツーリング。以前から行きたいと思っていた御射鹿池を訪問、国道として2番目に高い麦草峠などにも登った。翌日は移動して、諏訪湖一周、さらにライダーの霊地である「ビーナスライン」を走り、コロボックルヒュッテで温かいココアを堪能。充実したペダル旅となった。美しい紅葉と共に印象に残っているのが、特別天然記念物ニホンカモシカとの遭遇。あの感動は忘れられない。


■2021年11月13日

久しぶりの長距離走行として選んだのが茨城県の霞ケ浦。日本で2番目に大きな湖を一周した。景色はきれい、道は平坦で、車も少なく走りやすかったが、130キロ越えは久しぶりだったのできつかった。


霞ケ浦一周では湖だけでなく、大きな空、田園風景、広い公園、港なども印象に残っている。また、最後に霞ヶ浦の向こうに見える富士山は感動的だった。


■2021年12月01日

伊勢原市でみかん狩りができることを知りE-Bikeで出かけた。途中で大山に立ち寄り参拝。午後1時にみかん園に到着。人生初のみかん狩り、食べ放題ということで食べに食べまくった。お土産の大量のみかんをサイドバックに詰め込んで帰宅、しばらくの間デザートに困らなかった。


■2021年12月12日

寒くなってきたこともあり、たまには近郊を走るものいいかと思い、隣接する町田市へ出かけた。田舎道や激坂を探して走った。自転車でしか走れない山道がたくさんあり、想像以上に楽しむことができた。近場でも楽しめるのがE-Bikeのいいところだと感じた。


さいごに

日本一周延期など紆余曲折あった2021年のペダル旅はとても充実していた。2022年に入ってからはオミクロン株が猛威を振い、感染者が急増中。先は読めない状況は続いているが、状況をみながらペダル旅を進めていきたいと思っている。

【藤原かんいち】