トークショーに登場した大谷選手は、大勢のファンの声援を受けて笑顔を見せる場面も
トークショーに登場した大谷選手は、大勢のファンの声援を受けて笑顔を見せる場面も

大谷翔平選手が所属するロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムは、9月30日に本拠地でオークランド・アスレチックスと対戦して今季の最終戦を終えました。エンゼルスは残念ながらプレーオフへの進出は逃しましたが、開幕からおよそ半年間に渡って大谷マニアを大いに楽しませてくれました。そんなエンゼルスは今季最終戦を前に、9月29日に「ジャパンデー」と称した大規模なイベントを試合前に開催し、たくさんの人で賑わいました。

球場前の駐車場で開催されたジャパンデーには、日米の大谷ファンたちがたくさん訪れていました
球場前の駐車場で開催されたジャパンデーには、日米の大谷ファンたちがたくさん訪れていました

当日は試合前の球場駐車場で、ヤクルトや日本航空などスポンサー企業がブースを出店して無料食品サンプルなどを配布した他、特設ステージでは和太鼓の演奏や伝統舞踊、着物ファッションショーなどが行われ、生け花や折り紙など日本文化を紹介するコーナーも設けられるなどし、日本好きの地元ファンや大勢の日本人が訪れていました。会場では田沢純一投手がサイン会を開いた他、今季試合で使用されたバットやヘルメット、帽子やユニフォームなどのグッズ販売もあり、大谷選手が試合で実際に着用したユニフォームなども販売されていました。そしてこの日のハイライトは、スペシャルゲストとして登壇した大谷投手。開幕からの1年を振り返るトークショーを行い、日米の大谷ファンを熱狂させました。

大谷選手のグッズ販売コーナーでは大勢の日本人ファンが買い物を楽しんでいました
大谷選手のグッズ販売コーナーでは大勢の日本人ファンが買い物を楽しんでいました

司会者から印象に残っている場面を聞かれると、「開幕直後は緊張していたけど、その中で結果を残せたのは印象に残っているので、そこかなと思うのですが、ジャパンデーの今日をその日にできたらと思う」と答え、集まった数千人のファンを沸かせました。けがもあったシーズン1年目でしたが、「全体的にすごく楽しめましたし、1年間良い経験をさせてもらったかなと思います」と笑顔を見せていました。長谷川滋利元投手や松井秀喜元外野手ら日本人が所属していたエンゼルスは過去にも同様のイベントを行ったことはありましたが、今年は大谷効果から規模は過去最高となったとのこと。この日はジャパンデーと言うこともあり、1997年から01年シーズンまでエンゼルスに在籍した長谷川元投手が始球式を務め、入場者には今季限りで退団したマイク・ソーシア監督のボブルヘッド人形も贈られるなど、エンゼルスファンのみならず日本人にとっても思い出に残る1日となりました。イベント後の試合では、スポンサー企業が配布した「エンゼルス」と日本語で書かれたハチマキや「大谷」と手書きしたうちわ、応援メガホンなどを手にしたファンたちが、4番DHで出場した大谷選手に熱い声援を送っていました。

特設ステージでは和太鼓の演奏などもあり、大勢のアメリカ人が日本文化を楽しんでいました
特設ステージでは和太鼓の演奏などもあり、大勢のアメリカ人が日本文化を楽しんでいました
大谷選手が着用したユニフォームやヘルメット、クラブハウスの椅子などを販売する特設コーナーも人気を博していました
大谷選手が着用したユニフォームやヘルメット、クラブハウスの椅子などを販売する特設コーナーも人気を博していました

米メディアで「SHOWTIME(ショータイム=翔タイム)」と言う言葉が定着するなど、今年1年間話題をさらった大谷選手は、今季終了直後にロサンゼルス市内の病院で右肘靭帯再建手術を受け、今後はリハビリを続けながら来季の打者としての復帰を目指すと伝えられています。エンゼルスは来年は3月28日に敵地でアスレチックスとの4連戦で開幕を迎え、ホーム開幕は4月4日のレンジャーズ戦となります。来年も多くのファンを楽しませてくれるショータイムに期待しましょう。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)