季節限定の抹茶とイチゴのフレーバーは見た目もカラフルで目を引きます
季節限定の抹茶とイチゴのフレーバーは見た目もカラフルで目を引きます

寿司、ラーメン、抹茶…とアメリカでは空前の日本食ブームが続いていますが、最近はもちアイスやビアードパパのシュークリームなど日本のスイーツにも熱い視線が注がれています。

アメリカのスイーツと言えば砂糖の塊のような甘いケーキやパイなどが多いですが、昨今は日本の甘さ控えめなチーズケーキが流行の兆しを見せています。

博多発の「アンクル・テツ(てつおじさんのチーズケーキ)」が、数年前にロサンゼルス(LA)郊外アーケディア市のショッピングモール内にオープンして行列ができるほどの大人気となり、昨年ついにLA近郊のトーランス市に2号店もオープンしました。焼き立てのチーズケーキがコンセプトなので、今でも週末などは焼きあがるまで行列がどんどん膨れ上がっていきます。

甘さ控えめながらもふわふわでトロっと口の中でとろける感触は、初めて食べた人は忘れられないようでリピーターになる人も多いと言います。LA以外にもニューヨークやサンフランシスコにも進出していて、濃厚でこってりなニューヨークスタイルのチーズケーキとは対照的な素朴な味わいはアメリカ人にも愛されています。


ベイク・チーズタルトは日本と同じ味をLAでも楽しめます
ベイク・チーズタルトは日本と同じ味をLAでも楽しめます

チーズタルトの値段は1個3・5ドルから
チーズタルトの値段は1個3・5ドルから

ウェストフィールド・センチュリシティーの2階にあります
ウェストフィールド・センチュリシティーの2階にあります

そんなLAに今度は、北海道生まれの焼き立てチーズタルト専門店「ベイク・チーズタルト」が初進出しました。アメリカではサンフランシスコに次ぐ2店舗目で、センチュリシティーのショッピングモール「ウエストフィールド」内にあります。

「日本のカルト的人気のチーズケーキタルトがLAに進出」と地元メディアでも取り上げられ、オープン記念の限定クーポンの配布があったこともあり、10月4日のオープン日から日曜日にかけては2時間待ちの行列ができるほどの盛況ぶりだったようです。

北海道とフランスから取り寄せたクリームチーズをブレンドして作られるチーズケーキタルトは、オリジナルの他に抹茶やイチゴ、チョコレートなど季節限定のフレーバーもあります。北海道の工場から直送されたものを2度焼きしているサクサクのクラストに酸味とほのかな甘さと塩味のあるフワフワ食感のクリーミーなチーズがマッチしたチーズタルトは、日本で販売しているのと同じ味を提供しているそうです。


オープン初日は開店前から行列ができて大盛況でした
オープン初日は開店前から行列ができて大盛況でした

焼き立てを売りにしているため、店舗は工房と一体型になっていて、チーズタルトが焼きあがる様子をガラス越しに見られるようになっています。また、余計な装飾は一切ないミニマムな内装も地球にやさしく持続可能な「サステイナブル」が定着しつつあるLAらしいコンセプトです。

チーズケーキ以外にミルクソフトクリームもあり、北海道の美味しいミルクの風味が味わえます。イートインスペースはありませんが、モール内にはあちらこちらにベンチやテーブルがあるので、チーズタルトとオーガニックコーヒーを購入してその場で焼き立てを楽しむこともできます。


アンクル・テツのチーズケーキも大人気
アンクル・テツのチーズケーキも大人気

アジア各国ではすでに大ヒットしているベイク・チーズタルトは、ビバリーヒルズにほど近い最高のロケーションにあるので、LAでもブームになりそうです。2段重ねで6個のチーズタルトが入ったお土産用ボックスもあり、これからのホリデーシーズンにはホームパーティーのお手土産にも重宝しそうです。

(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)