新型コロナウイルスの水際対策による日本入国が、ついに3月から緩和されることが伝えられています。コロナ禍で2年近く日本に行けなかった海外在住者や外国人だけでなく、日本から海外旅行に行けなかった人たちにとっても、待ちに待った開国ということになります。帰国後の隔離が緩和されれば海外旅行に出かけやすくなりますが、コロナ禍で世の中は大きく変わっており、渡航先での規制や陰性証明書の取得などコロナ前の海外旅行にはなかった手間や手続きなども必要になっています。ロサンゼルス(LA)旅行を計画している方もいらっしゃると思いますが、アメリカ入国の条件やLAでのコロナ規制、現地での過ごし方、もしコロナに感染したらどうなるかなど、海外旅行解禁に向けて知りたい情報をまとめて紹介します。
※情報は2月24日時点に基づくもので、変更される可能性があります。
Qアメリカ入国の条件は?
アメリカに入国するには、陰性証明書(2歳以上のすべての渡航者)と18歳以上の人はワクチン接種証明書の提示が義務付けられています。この条件をクリアすれば、これまで通りESTAを申請した上で観光目的での入国ができます。医学的にワクチン接種が不可能な人や人道的な理由による緊急渡航者は例外としてワクチン接種が免除されることもありますが、詳細は在日米国大使館などに問い合わせるか、米疾病予防管理センター(CDC)のホームページなどで確認する必要があります。また、ワクチン接種の有無に関わらず米国へのフライトが出発する1日以内に受けた検査での陰性証明書を搭乗手続きの際に航空会社に提出することも必要です。英語表記での検査証明書が求められるため、米国大使館や厚生労働省のサイトに掲載されている検査機関のリストを参考にすると良いでしょう。
Qアメリカ入国の流れや入国後の隔離は?
アメリカ入国時にPCR検査は行われておらず、コロナ前と同じ手順で入国できます。CDCは到着後は症状がないか自己観察し、入国後3~5日以内に検査を受けることを推奨するとしていますが、隔離なく到着直後から公共交通機関やタクシーの利用が可能です。
Q到着後に自主的に検査を受けるべき?
到着後に体調に変化があったり、発熱や咳、鼻水などの症状が出た場合は速やかに自己隔離した上で検査を受ける必要があります。LAには日本語が通じる医師も多く、インターネットによる遠隔医療診断を行っている医療機関のリストが在ロサンゼルス日本国総領事館のサイトに掲載されているので、それらを参考にすると良いでしょう。
症状がない方も3~5日以内に検査を受けると安心です。ドラッグストアには15分ほどで結果が分かる簡易検査キットが10ドルくらいで売られているので、それらを購入して自己検査すれば手軽で便利です。
Qもしコロナに感染したら?
もし、陽性反応が出た場合はCDCのガイドラインに従って5日間の自己隔離の上で経過観察をし、心配な症状があれば医師の指示を仰ぎましょう。アメリカの医療費は驚くほど高額で、診察を受けただけでも多額の請求をされるため、海外旅行保険に加入しておくことをおすすめします。もし、コロナで入院して酸素吸入が必要になれば、クレジットカードの付帯保険では賄いきれない金額が請求されますので、その点も注意が必要です。
症状がない人は5日間の隔離、症状がある人は5日目以降に回復しており、熱が下がって24時間が経過していれば、マスク着用の上で外出しても良いとCDCのガイドラインでは示されています。
Qマスク着用が必要な場所は?
公共交通機関、空港や駅構内、飛行機内等ではマスク着用が義務付けられています。LAではスーパーマーケットを含むすべての屋内施設でマスク着用が義務化されていますが、25日からワクチン接種証明書の提示を求めている施設では接種済みの人はマスクを外すことが認められる方針です。一方、未接種者は引き続き全ての屋内施設でマスク着用が求められます。ほとんどの店舗で入口にマスク着用を求める看板や張り紙が設置されているので、入店時にはそれを確認すると安心です。一方、カリフォルニア州はすでにマスク着用義務化が解除されており、LA以外の場所では着用の義務化はなくなっています。ディズニーランドでもすでにワクチン接種者はマスク着用の必要はありませんが、未接種者は屋内施設利用時には着用が引き続き求められています。いつどこで必要になるのか分からないので、かばんの中に常にマスクを携帯しておくと安心です。
Qワクチン接種義務化の対象となるのはどこ?
LAでは飲食店での店内飲食や美術館や博物館など娯楽施設への入場には、ワクチン証明書の提示が義務付けられています。また、スポーツ観戦やコンサートなど1万人規模の屋外大型イベントでも入場者はワクチン証明書が必要で、未接種者(2歳以下は免除)は72時間以内の陰性証明書の提示が求められます。カフェやファストフード店なども対象ですが、テークアウトと屋外の席で飲食する場合には提示の必要はありません。施設内に入るには、証明書と共に身分証明書を提示する必要があるため、外出時は常にパスポートの携帯も必須です。一方、ディズニーランドや大リーグのアナハイム・エンゼルスの本拠地があるLA南部オレンジ郡では、ワクチン証明書の提示は義務化されていません。しかし場所やイベントによって対応は異なるため、事前に調べてから出かけると安心です。
Q現地の治安は?
全体的にコロナ禍でLAの治安は悪化しています。強盗やアジア系を標的にしたヘイトクライム(憎悪犯罪)も増えており、日中でも人通りのない場所には注意が必要です。ショッピングモールでの集団万引きやビバリーヒルズの観光地でも日中に身に着けている貴金属を狙った犯罪も起きており、高価な宝石類や時計、高級ブランド品を身に着けて出歩くのは避けた方が無難です。日没後の一人歩きやブランド店などの紙袋を持ち歩く際にも警戒が必要です。
Q現地での過ごし方の注意点は?
コロナの影響による人出不足で多くの飲食店が営業時間を短縮しています。営業時間の確認や人気店へは予約をしてから出向くのが無難です。ライドシェアも減少しており、以前より配車から到着まで時間がかかることが想定されます。また、ディズニーランドではチケットを購入した上で入場予約も必要になっており、テーマパーク等に出かける際には事前にホームページで入場に関する状況をチェックしておくと良いでしょう。
Q帰国時のコロナ検査はどこで受けられる?
日本入国に際しては、日本独自のフォーマットによる検査証明書が必要です。このフォーマットでの証明書を発行している医療機関は限られるため、日本領事館のサイトを参考に検査機関を探すか現地の日系旅行会社が運営するPCR検査センターなどを利用すると便利です。日本政府指定書式に関する詳細は、厚生労働省や外務省のホームページで公開されています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)






