ロサンゼルス(LA)のファッションシーンを代表するアイコニックなセレクトショップとして長年ハリウッドセレブに愛されてきた「フレッド・シーガル」が、先月末にウエストハリウッドのメルローズにある1号店とマリブの支店を閉店し、63年の歴史に幕を下ろして話題となっています。

フレッド・シーガルの閉店を伝えるロサンゼルス・マガジンの記事
フレッド・シーガルの閉店を伝えるロサンゼルス・マガジンの記事

1961年にLAで創業したフレッド・シーガルといえば、西海岸のライフスタイルを提案するセレクトショップの先駆けとして人気を博し、元祖セレブスポットとして数多くのトレンドを生み出してきました。90年代から2000年代初頭にはパリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズら若手セレブからニコール・キッドマンやジェニファー・アニストン、アンジェリーナ・ジョリー、ハル・ベリーら多くのハリウッドスターたちが頻繁に買い物に訪れ、パパラッチの撮影スポットにもなっていたほど。

セレブ御用達として愛されたフレッド・シーガルは、LAのポップカルチャーの一部であり、2001年公開のリース・ウィザースプーン主演の映画「キューティー・ブロンド」やドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」など数多くの映画やドラマにも登場しており、2000年代半ばに放送されたドラマ「アントラージュ★オレたちのハリウッド」の最初のシーンがフレッド・シーガルの店舗前で撮影されたことも有名です。

贅沢さとリラックスさを兼ね合わせたカリフォルニア風の高級ドレスやビキニ、デニム、タンクトップなどは飛ぶように売れ、セレブたちが着用したものがメディアで紹介され、一般の人たちの憧れの的となっていました。

かつてはサンタモニカやラスベガスに加え、ロサンゼルス空港にも出店するなど全米主要都市に約20店舗を展開するまでに成長し、日本にも進出して2015年に米国外初となるストアを東京・青山にオープン。しかし、2019年には日本から撤退し、サンタモニカ店なども閉店を余儀なくされ、最後はハリウッドセレブの街として知られるマリブと1号店の2店舗のみで営業を続けていました。

LAのファッションシーンを象徴するフレッド・シーガルが最後の2店舗を閉鎖と伝えるハリウッド・レポーター誌
LAのファッションシーンを象徴するフレッド・シーガルが最後の2店舗を閉鎖と伝えるハリウッド・レポーター誌

2020年に起こった新型コロナウイルスによるパンデミックで大きなダメージを受け、その影響から抜け出すことができなかったことが閉店理由だと言われています。2019年にライセンス契約したグローバル・アイコンズ社が経営しており、今後については商標を所有するシーガル家が新しい店舗をオープンするか、オンラインでの販売を再開させるかの判断をすることになると伝えられています。

フレッド・シーガルを創業したシーガル氏は2021年2月に87歳で亡くなっていますが、60年にわたって人々に愛されてきたLAを象徴する名所だけに、復活を望む声も多く上がっています。

(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」)