冬の旬を彩るヒラメが面白い。茨城・日立久慈港「川秋丸」では、水深30メートル前後で1キロ超が釣れている。川秋丸は来年1月28日(日)にヒラメ大会を予定していて、参加者を募集中。

 日立久慈港から20分もかからずにヒラメ釣りの現場に到着する。すぐそこに陸地の見える水深30メートル前後。電動ではなく手巻きリールでも楽々、ヒラメと戦える。

 生きたイワシに2本のハリを掛ける。親バリは「下あごから上あご」か「イワシの鼻の穴を貫通」させ、孫バリは「肛門と尾の間」に刺す。「川秋丸」川崎利明船長は「ここらのヒラメは、流れの速い潮の中で泳いでいるから厚みがある。トリプルを好む人もいるけれど、ここらはシングルフックの方が掛かりはいいね」とアドバイスした。

 20日に取材した。この日のトップは5匹で、タコボウズ記者(釣り担当・寺沢卓)は1キロ超を含む2匹、まずまずだ。

 アタリはやや渋かった。川崎船長は「イワシが回遊する時期なのに、群れが入ってきていない。ただ、待っていれば、そのうち、また回ってくる。そうすればヒラメの活性も上がってアタリも連発する。1月にまた、戻ってきますよ」と話す。渋い理由はイワシだったのか。

 釣り方はシンプル。80号のオモリをつけて、生きたイワシをハリで刺した仕掛けを落とす。着底したらオモリを10~30センチほど浮かして待つ。ビギナーでもこの動作さえ守れば、釣れる可能性は高い。

 川秋丸では来年1月28日にヒラメ大会を実施する。定員は14人。1度練習に行って、日立久慈港のきれいな海を目いっぱい感じてくださいな。【寺沢卓】

 ▼船 日立久慈港「川秋丸」【電話】0294・53・5315。ヒラメ釣り乗合船は、午前5時30分集合、正午ごろ終了。料金は活イワシエサ、氷付きで1万2000円。車が便利。常磐道の日立南太田ICを下車後左折して国道6号へ。「大みか町6丁目」の交差点を右に曲がり「日立港入口」の信号を直進して船着き場へ。大会参加は乗船料以外に1人1000円。ほかにテンヤマダイ、ヤリイカなども受け付け中。