イラストで詳細にリポートする「チャレンジ!! ヘラブナ道場」は、今年も健在ですよ! ヘラ釣り歴3年の「ハットリ」こと服部紫野さんが、極寒の円良田湖(埼玉県寄居町)で人生初となる27尺を握り、サオをキューンと引き絞る喜びを体験しました。長ザオへの戸惑いと素直な感動をまとめてどうぞ。

 こんにちは、ハットリです。

 まるで北国のような円良田湖にやってまいりました。冬の間は網を張って放流ベラと遊べる常管の仕切り網中桟橋で、長いサオに挑戦してみます。特に27尺は初めての長さなので、ドキドキが止まりません。

 この常管、釣り座はすべて南東を向いています。正対するお山の向こうから太陽が顔を出す。日の出後の1時間は、朝日が目に飛び込んで、まぶしいんです。どこにエサを打っているのか、ウキがどこにあるやら、見当がつかない。偏光グラスは必須ですねぇ。

 1月の新ベラ放流後、降雪の前まで、網中で結構釣れていたんです。

 ところが大雪が降って、湖に雪代が流れ込んだため、底冷えしたのか、はたまた全体的に氷水状態だからか、結果からバラしてしまうと渋めの1日でした。

 師範代やっぱりスゴいッス。16尺宙でテンポ良く釣っていた。夕方に用事があるため、師範代は正午納竿。13匹。

 去り際に師範代が「夏に比べて、冬は反応が少ない。間違った方向に進んだまま気づかないことがあるんだよ。気ぃつけろよ」と忠告してくれました。

 その少ない反応の中で、針に小さいウロコが掛かったのは、本当に貴重な情報でした。

 ハットリは「あーウロコかー。魚いるんだな」くらいしか思わなかったんですが、師範代の目がキラリ。「それよ、おなかのウロコだ。下バリをはわせすぎで、タナずれてるな」と。

 ウキの位置を2~3センチ下げた。あっ、釣れた。

 師範代の読みがスゴい。

 でも、この日はあこがれの27尺で2匹掛けられ、朝の24尺とあわせて計6匹。反省することばかりですが、充実した1日でした。(第2期門下生・服部紫野)

 ◆エサ ▼バラケ(200ccカップ)=「段底」2、「セットアップ」1、「セットガン」1に水1。※このままでは、パラパラなので最後に「天々」1をパラリ。▼クワセ=「感嘆」に「粒戦細粒」を少々入れる。エサ持ちが良いように、水の量を少なくして硬めに作る。粒戦細粒をほんの少々ふりかけて、オカユポンプに詰めて完成。

 ◆常管(じょうかん) 釣り場は、すりばち状の逆カケアガリ。手前駐車場側から、本湖に向かって深くなっている。今回ハットリは、24尺サオいっぱいのタナで底が取れる3本目の桟橋に入る。ちなみに1本目は18尺、2本目は21尺、4本目は27尺いっぱいで底が取れる。