静岡県牧之原市に釣った魚で料理を出して、その漁に同行できる-そんな釣り人に都合のいい居酒屋があると聞いて調べてみた。

 あった。「天然釣魚料理 伝吉山」(牧之原市静波2806の1)。大将の小野田悟さんは、43歳で脱サラをして10年修業などを重ねて「釣った魚のおいしさを知ってもらいたい」の一心で開業して10年になる。

 約30年、自分の船を持っていて、駿河湾でマダイの根として知られ、大好きなポイントでもある伝吉山を店と船の屋号としている。妻美香さんと、牧之原市で今年3月まで地域おこし協力隊として活動していた今西花緒利さんとタイラバでの釣行に出掛けた。

 結果からいうと大漁でした。船釣りはほとんど経験のない今西さんも良型イトヨリをキャッチ。タイラバを始めてマダイ以外の魚しか釣れなかったタコボウズ記者も2キロ級を2匹とハナダイ1匹。小野田さん夫婦はマダイ4匹といい釣りになった。タイラバは着底したらとにかく一定ペースで巻き続ける。それだけで釣れる。これならビギナーでも釣れちゃう。

 夜はお店で小野田さんが包丁をふるって、刺し身、ホイル焼き、タイ飯など釣果でおなかいっぱい。「漁は店の仕入れです。付き合ってくれる人を募集します」と小野田さんはニッコリ。船は燃料協力代として1人5000円。問い合わせ【電話】0548・22・3707。