戻りブリの大物を狙って18日、積丹方面神威岬沖サルワンに出掛けた。晴れ、風は弱く、波は1メートル。前日は12キロを頭に10キロサイズが数上がっていたとの情報があったが、この日は型、数ともいまひとつだった。

午後4時、幌武意漁港から第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に6人が乗船、1時間ほどの沖に向かった。ブリ用餌仕掛け、ジグを使用。水深は44メートル。

前半はブリの餌となるマイカ釣りからスタート。しかし、2時間が経過しても数匹しか上がらなかった。その横でジグでブリを探っていた人にアタリがあったため、あらかじめ購入して持参したマイカを付けて仕掛けを下ろした。

それでも、すぐには食わず、約30分後に竿(さお)先を細かく揺らす程度の前アタリがあった。ここで焦っては元も子もなく、しっかりと食い付くまでじっと我慢。強烈な引きで竿が大きくしなったところで、気合を込めて一気に引き上げた。さすがにブリは重く、きゃしゃ竿では折れてしまいそうなほど。四方八方に泳ぎ回るので、手応えも十分。ビッグサイズとはいかなかったものの、群れが回遊してくると釣り客に掛かった。

後半は前アタリはあっても食い込まず、餌だけがボロボロになった。食い込んだかと思えば、針掛かりが甘く、巻き上げる途中で外れてしまうことが何度かあった。

沖上がりは午後11時。1人当たりの釣果は4~9キロが1~3匹と少なかったが、参加者全員がブリを手にしたのが救いだった。他にヒラメ、ソイ、サメなどが船中数匹交じった。長内船長は「これからが群れが濃くなる時期で、条件次第で豪快なブリ釣りが堪能できる」と見通していた。【リポーター・竹鼻雅己=65】