大型サクラマスの好調が続く積丹半島神恵内村の川白沖に11日、出掛けた。曇りのち晴れ、風はやや強く、波1・5メートル。期待通りに魚影は濃く、2~3キロの中型に4キロオーバーの大物が交じり、定量の10匹を上げる人もいた。

午前5時、川白漁港から第18福生丸(川上忠次船長、【電話】0135・77・6026)に6人が乗船、20分ほどの前浜~柵内沖へ向かった。マス用シャクリを使用し、水深38~45メートルを狙った。

早朝は前浜で竿(さお)を振ったが、リリースサイズのホッケがうるさく、ポイントの移動を余儀なくされた。次は、サクラマスの好漁が報告されている柵内沖のタナ8~15メートルを狙った。時間が経過すると群れの回遊に遭遇し、数人にアタリがあった。

ところが、食い込みが浅かったり、胴体に掛かったりするなどして暴れるため、針から外れることが多かった。それでも、慎重に手元に引き寄せてタモですくった。

その後も、大型ホッケや根ボッケに交じって突然、サクラマス特有の強烈な引きがあり、参加者は気を抜けなかった。札幌の緒方翔さんはサクラマス釣りは初めてながら、3キロ級を釣り上げたほか、ホッケを数釣ってクーラーを満杯にした。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は、1~4キロのサクラマス3~10匹、35~40センチのホッケ50~80匹、55~70センチのマダラ0~5匹だった。

隣の船に乗っていた岩内町の境井さんは5・8キロの特大サクラマスを上げ、帰港後は情報を聞きつけた愛好者らに囲まれていた。川上船長は「サクラマスの大物は、まだまだ期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】