北海道遊釣倶楽部の大会が15日、日高方面庶野漁港~十勝シーサイドパークで25人が参加して行われた。波は1~2メートルながら、風は4メートルと強く、決して好条件とはいえない中、参加者は闘志を胸に思い思いの釣り場に散った。

優勝はオンコの沢に入釣した竹園智さん。午前8時30分ごろに身長賞となった50・4センチのアブラコを上げると、その後も良型のアブラコを連発。大漁とまではいかなかったが、遠投を繰り返して大型を確実に仕留めた。餌のカツオも効果を発揮し、かろうじて後続を振り切った。

2位の福原則和さんは十勝に釣り座を構えた。得意にしているポイントとあって、コンスタントにアブラコを釣り上げた。その重量は5匹で6キロオーバーとなり、好得点に結び付けた。敗れはしたものの、自分のスタイルを貫いて満足の表情だった。

3位はリポーターの藤本康隆で、シーサイドパークを渡り歩いた。暗い時間帯は釣果に恵まれなかったが、午前8時を過ぎるとアタリが活発になり数をそろえた。中でも、44・2センチのソイが入賞の決め手となった。夜間にもう1、2匹釣れていればと悔やまれた。

4位の大野昭彦さん、5位の大杉和洋さんも点数に大差はなく、大物を1匹追加していれば逆転も可能だった。腕前の差というよりも、わずかなタイミングが明暗を分けた。

参加者はあらかじめ狙いを定めた場所で竿(さお)を振った。総じてカツオに食い付きが良く、次回の大会の参考になった。【リポーター・藤本康隆=46】

成績 ▽総合(2身+5匹)(1)竹園智1494点(2)福原1470点(3)藤本1434点(4)大野1397点(5)大杉1351点▽身長 竹園アブラコ50・4センチ