大型のヤナギノマイが釣れることで知られる日高管内浦河町の荻伏沖に22日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。条件にも恵まれ、他に数種の魚を含めて五目釣りを満喫した。

午前5時、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に5人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けに針16~18号を6~8本。オモリ250号。赤イカやサンマを餌にし、水深110~115メートルを狙った。

早朝は、それほど食いは良くなかった。魚が底付近に潜んでいても活発に動くことはなく、仕掛けの下に少し付く程度だった。

時間の経過とともに餌の周りに群れるようになり、食いも良好に。ポイントによっては針数掛かることもあって、参加者は一気に戦闘モードに突入した。

同じタナで、ソウハチなども交じって釣れた。一方で、深場ではマダラ特有のアタリがあった。夜光ビーズを凝らした仕掛けにサンマを付けて竿(さお)を振ると、食い付きが良かった。大型ともなれば、巻き上げるのにも一苦労だった。

本命のヤナギノマイが濃い場合は、1、2匹ずつ巻き上げていては効率が良くない。そのため、追い食いさせて数を付ける作戦に。潮の流れはやや急でも終始、食いが落ちることはなかった。

ヤナギノマイでもマダラでもない強烈な引きに合わせてみると、50センチ級の大型アオゾイだった。食い付いた魚によって引きが異なり、それぞれに楽しむことができた。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は28~40センチのヤナギノマイ50~80匹、26~38センチのソウハチ10~20匹、60~80センチのマダラ5~10匹。他にアオゾイやホッケ、アブラコなどが船中数匹交じり、クーラー満杯で寄港した。吉田船長は「五目釣りのシーズンは、9月以降も続く」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】