大型のヤナギノマイの漁場として知られる日高管内浦河町の荻伏沖に17日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。潮は速かったものの食いは活発で、ヤナギノマイを中心にクーラー釣りとなった。

午前5時、荻伏漁港から第5へいせい丸(吉田大治船長、【電話】090・2056・3131)に8人が乗船し、40分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けに針16~18号を6~8本。オモリ250号。赤イカやサンマを餌にし、水深110~120メートルを狙った。

仕掛けを下ろすと早速、アタリがあった。参加者らは単発で釣り上げたり、追い食いさせて針数を付けたりした。底付近では中型が釣れ、少し浮いた層では大型が食い付いた。

潮の流れが急だったため、何度もポイントを移動した。針数が釣れると、隣の仕掛けと絡むことがあった。うまく外せないと魚が鈴なりになって海面に浮き、まるでのれんのように漂っていた。

深場でシャクリを使うとマダラが掛かり、竿(さお)が大きくしなった。1度に3匹も付くと、電動リールでも巻き上げるのに一苦労。中には、タチを抱えた大型の雄もあった。

中盤は食いが渋ることもあったが、後半には復活。手返し良く獲物を取り込んでいると、この海域では珍しいシマガツオが上がった。根に潜む大型のアオゾイが付くと、ずっしりと重かった。

沖上がりは正午。1人当たりの釣果は28~40センチのヤナギノマイ40~80匹、60~80センチのマダラ2~10匹。他にアオゾイやマゾイ、ホッケ、シマガツオなどが船中数匹交じった。

吉田船長は「五目釣りのシーズンは、まだまだ続く」と話していた。さらに沖に目をやると、マイカ釣りの船団が操業しており、こちらも本格化をうかがわせた。【リポーター・竹鼻雅己=66】