大型のヤナギノマイやマダラが釣れることで知られる太平洋側襟裳岬方面の庶野沖に10月31日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1・5メートル。絶好の釣り日和の中、型、数ともに期待通りの成果を上げた。

午前6時、えりも町庶野漁港から朝安丸(佐々木則雄船長、【電話】01466・4・2327)に9人が乗船し、50分ほどの沖に向かった。胴突き仕掛けに針8~10本。オモリ250号。赤イカやサンマを餌にし、水深80~110メートルを狙った。

スタートは水深80メートル前後に狙いを定め、アタリを待った。すると、大型ヤナギノマイに小型が交じって順調に釣れた。潮の流れとともに船が流されるため、こまめに移動しながら態勢を整えた。

ポイントを水深100メートルの深場に移すと、ヤナギノマイの他にマダラが食い付いた。大きなものは80センチを超え、これを含めて1度に4匹も掛かると電動リールが止まるほど。仕方なく、両腕に力を込めて巻き上げる場面もあった。

マダラは成熟したタチを抱えた雄が狙い目で、多くの参加者が仕掛けを工夫して誘っていた。マダラが釣れる場所には大型アオゾイやホッケも群れていた。しかし、マダラは引きが強烈なため、その他の魚と区別がついた。

仕掛けの違いや追い食いさせるかどうかで釣果に差がついた。ただし、待ち過ぎると仕掛けが流され、隣の仕掛けと絡むことも。この辺の見極めも、船釣りの醍醐味だった。

沖上がりは午前11時30分。1人当たりの釣果は26~40センチのヤナギノマイ40~70匹、65~85センチのマダラ5~13匹。他にアオゾイやホッケ、アブラコなどが船中数匹交じり、クーラーが満杯になった。佐々木船長は「ヤナギノマイやマダラのシーズンは、まだまだ続く」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=66】