サクラマスの好調が続く太平洋胆振方面の白老沖に1月23日、出掛けた。晴れ、風は弱く、波1メートル。型こそ大きくないものの、群れは広範囲を回遊。参加者らは釣れダナを教え合いながら、数を伸ばした。

午前6時、白老漁港から清栄丸(八谷武四郎船長、【電話】090・9524・9493)に6人が乗船し、50分ほどの沖に向かった。サクラマス用胴突き仕掛けにバケ600グラム。水深は100~110メートル。

仕掛けを下ろして早々、タナ10~30メートルでアタリがあった。1人が立て続けに上げることもあれば、同時に複数の人に掛かることもあった。しばらくアタリが遠のいた人は、釣れた人からタナを教わり釣果に結び付けた。

時間が経過すると、タナは40~50メートルに下がった。この層ではスケトウやホッケ、ソウハチなどが針数付くことも。特にスケトウの群れは濃く、集中的に釣れることもあった。

サクラマスは、スケトウの群れの上層を回遊しているようだった。そこに狙いを定めて竿(さお)を振り、魚影が薄くなると深場に仕掛けを下ろして新たなタナを探った。

この日は、タコ型疑似餌の色をこまめに交換した人が数を伸ばした。仕掛けだけでなく、バケの針にも工夫を凝らしたほうがよさそうだった。ジグを使った人は針から外れることも少なくなく、次回の反省材料にしていた。

正午の沖上がりまでに1人当たり1~2キロのサクラマス5~定数10匹、35~40センチのホッケ5~10匹、26~38センチのソウハチ10~20匹、40~55センチのスケトウ10~20匹。

サクラマスは、さらに沖の深場でも小型中心に釣れているとの情報が。船長も「今季のサクラマスは広範囲で釣れており、今後も期待できる」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=67】