「マイカ、爆発!」。日本海の船釣りで、こんな声が聞こえだした。6月29日、積丹町の神威岬沖に出掛け、久しぶりのイカ釣りを楽しんだ。胴長15~17センチサイズが70~180匹、1度に複数が掛かるなど、イカ釣りの醍醐味を味わえた。

午後5時、第38浜丸(長内春樹船長、【電話】090・3116・6970)に7人乗船で幌武意漁港を出た。向かったのは、1時間半ほどの神威岬沖、水深300~400メートルライン。仕掛けはオッパイ針、さかな型14センチ、イカメタルジグを使用した。釣れ始めの時期ということもあって型は小さめが多いが、複数の針に同時に付いてくるなど数は釣れた。40~50匹入りのボックスもいっぱいになり、船上も盛り上がった。

順調に針に掛かってくる一方で、思わぬ邪魔者も…。大型のフグが巻き上げ途中のマイカに食い付いたり、フグが仕掛けに掛かり上がってきたりもした。タナ20~35メートルを中心に狙うなかで、時には仕掛けを途中で止めシャクリを繰り返すなど試した。群れが濃くなったり薄くなったりすることが何度もあり、前日より型は小さめとのことだったが、午前1時の沖上がりまでで、1人70~180匹と上々だった。

当日は多くのイカ狙いの船が出ていて、これからますますにぎわいそう。長内船長は「甘みのある小型が多く、徐々に大きくなり数釣りができるでしょう」と、マイカ釣りの楽しみを話していた。7月に入ってからは連日、1人200~300匹と爆釣が続いているとのことだ。【リポーター・竹鼻雅己=67】