モデル利水つばさが神奈川・八景「太田屋」(佐野一也船長=49)で17日、テンヤタチウオに初挑戦した。先生役は本紙評論家、佐々木主浩氏(53)が買って出た。

連日大船団が形成されるほど人気のタチウオ釣りだが、釣り方は餌、ルアー、テンヤの3つ。中でもテンヤはより大きなサイズを狙えることから、昨年爆発的に火がついた。

普段はルアーが専門の太田屋。「違う釣り方なのでおまつり(ミチイトや仕掛けが他者と絡むこと)してしまうことがあります。だから、ルアーも用意していただき、おまつりがひどいようならルアーに変えてもらうことを了解してもらえれば、テンヤも可能です」と佐野船長。

最初のポイントは富津沖。ルアー陣が続々と釣り上げる中、テンヤ組の利水&佐々木氏はサッパリ。かろうじて佐々木氏が約80センチを上げたが「小さい!」と思わず苦笑。

ポイントを変えて向かったのはメッカとなる走水沖。「勝負はこれからだよ、つばさちゃん!」と佐々木氏からゲキ。だが、ルアー陣が続々と大型を上げる中、利水も佐々木氏も一向に当たらないまま時間だけが過ぎた。「タチウオってこんなに難しかったっけ?」と佐々木氏はぼやいた。

ラスト1時間ほどで佐々木氏のサオに当たり。「食った!食った! デカいぞ」。上がったのは121センチの通称“ドラゴン”と呼ばれるサイズ。利水にも当たりがきたが、合わせられなった。これを見た佐々木氏は「サオがやわらかくて掛かりにくそう。これを使ってごらん」と予備のサオを利水に差し出した。すると、利水は見事当たりにしっかり合わせて、111センチを上げた。「佐々木さんのおかげです」と笑みを浮かべた。

だが、それだけでは終わらなかった。佐々木氏は「巻き上げるのが大変そうだから、電動リールにしな」と自分が使っていたタックルを利水と交換した。その直後、利水のサオが弧を描いた。上がったのは127センチのドラゴンでこの日、船中最大となった。「何度も掛けられなくて、あのままだったら悔しくて寝られないと思っていたけど、佐々木さんのサオのおかげで釣れましたし、自分の合わせが正解でよかったです。めちゃくちゃ楽しかったです」。クローザーだった佐々木をしのぐクローザーが誕生した。

この日の様子は、「ニッカン釣りちゃん」で近日公開予定。