BS釣りビジョン「大漁!関東沖釣り爆釣会」6代目リーダー太田唯(26)が17日、千葉・金谷「光進丸」(岡澤裕治船長=43)で、「餌取り名人」の異名を持ち、今旬なカワハギ釣りに挑戦した。

前日には、同番組のロケでもカワハギ釣りに挑戦。計らずとも2日連続の挑戦となった。「昨日は久里浜の方でツ抜けの10匹でした」。この日、数々の大会で優勝し、東京湾舟釣り記録191匹をもつ堀江晴夫さん(57)が先生役を務めた。関爆ロケの先生役は堀江さんの教え子ということもあり、「昨日10匹なら、今日は11匹目標で行きましょう」と笑った。

カワハギ釣りで重要なのが餌付け。餌はアサリのむき身だが、まずは水管を通すように2回針を刺し、次はベロを2回刺して、最後に肝を刺す。「ここはゆっくり丁寧にやった方がいい。これが雑になるとアタリも出ないし、掛けてもバレてしまいます」と堀江さん。「先生によってちょっと違いますね」と最初は戸惑った太田だが、「やっていくうちに慣れるでしょう」。

第1投目でいきなりヒット。だが、これはトラギス。第2、3投目もアタリを捉えるが、いずれも外道。「本命を釣りたい!」。思わず心の声が漏れる。「カワハギは30センチ超えを尺上と呼んでいて、大物の目安になるので、なんとか釣りたいですね」。太田の目には尺上の姿がくっきり浮かんでいただろう。

だが状況はシビア。「(アサリの)肝しか食べられていないでしょう。これは食いが悪い証拠ですね」と堀江さん。途中フグに針を切られるなどしながら1時間弱で、ようやく本命がヒット。「豆カワハギだけど、釣れました~!よくこのサイズのアタリを取れたな。私すごくない?」。だが、これは小さかったためリリースとなった。

その直後、「来た!今度はサイズアップかも」で引き上げると、これがカワハギでは人生初のダブル。「これはうれしい~!」。その後は順調に数を伸ばし、13匹釣り上げた時点では竿頭となった。また、11時半ころには、この日の自身最大28センチをゲット。「肝じょうゆができる~」と満面の笑みを浮かべた。

結局竿頭には届かなかった太田だが、18匹を釣り上げた。「朝イチは渋いかなとも思ったけど、2点掛けや28センチも釣れて、自分的にはバンバンザイな1日でした」と振り返った。堀江さんは「すごく上手に掛けていた。僕はあまり人を褒めないけど、なかなかでした」と太田を高く評価した。

岡澤船長によれば、「結構魚が集まってきているので、数も型も期待できます。まだ少し水温が高めですが、もう少し下がればフグもいなくなるでしょう。この辺で釣れるカワハギは型がやや小ぶりでもしっかり肝が入っているので、おいしくいただけると思います」と胸を張った。

この日の模様は後日、本紙およびYouTube「ニッカン釣りちゃん」でアップします。