脂の乗った寒ヒラメを狙って、日本海側積丹町美国沖に4日、出掛けた。強風で波が静まるのを待ってからの出港。身の厚い最大55センチなど2桁を釣る人もいて楽しめた。

午前9時、美国漁港から漁栄丸(嶋田実船長、【電話】0135・44・2726)に4人が乗船し出発した。曇りのち吹雪、風が強く波1・5~2メートル。水深30~40メートルで、ヒラメ用仕掛け、バケ600グラムを使い、オオナゴを餌に狙った。

風が強く、船が流されるため広範囲を攻めることに変更。前浜から宝島沖まで浅場から多少深場までポイントを探った。竿(さお)を振り1人、また1人と時間をおいて釣れ始めた。アタックはあるものの食いまではいかず、バレることもあった。ただ、待ち過ぎると仕掛けのキャップごとのみ込まれてしまうハプニングもあったので引き上げるタイミングが難しかった。

ヒラメは最大55センチで、45センチ前後が多かった。特大サイズこそ持ち越しとなったが、全体的に身が厚く脂が乗っていたようだった。後半はヤリイカを狙い、水深50メートル前後を広範囲に狙って仕掛けを降ろした。しかし、群れの反応が少なく全体で数匹だった。対して、終始ヒラメ狙いの人は2桁を釣っていたように寒ヒラメは今後もいけそうだった。

沖上がりは午後3時30分。釣果は、40~55センチヒラメが3~11匹、30~35センチミズクサカレイ2~5匹、ほかにヤリイカ、マイカ、ホッケ、サバが船中数匹だった。嶋田船長は「この海域は西風に強く、ヒラメ狙いは今後も期待できます」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=68】