ビッグなニジマスが釣れることから、人気の高い兵庫・猪名川町の「北田原ます釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)が約1年7カ月ぶりに12月1日から営業を再開した。大増水で釣り場が荒れる被害を受けたが、しっかり足場が整備され、にぎわいをみせていると聞き19日に訪れた。

釣り場は待ちわびたファンで満員状態。西田洋輔組合長に状況を聞くと「歩きにくいところには砂を入れ、足場がよくなっています。クリスマスには少し早いですが、本日、60~70センチのイトウを6匹放流しました。うちの生きのいい餌で釣ってみてください」と声を弾ませる。北田原ではブドウ虫を福島から直送してもらっており、生きがよくて、食いがいいのが自慢だ。

河原の様子を見て回るとルアーマンや餌釣り師たちが、懸命に竿を振り込み、イトウやニジマスの大物を狙っていた。食い気が出たのは水温が上がった午後から。下流のルアー専用区で2・5グラムのスプーン(モスグリーン)を使い中層をただ引きしていた遠山学さん(神戸市)が53センチのマスをゲット。「このサイズが普通に釣れるのが北田原。こんな釣り場はほかにはないですよ」。でっぷりしたマスを手に満面の笑みを見せる。

また、堺の種田幸夫さんも45センチ級を仕留めてにっこり。「北田原が休業の間、ほかの釣り場に行ったが、いまいちでした。型を狙うなら、やっぱりここに限るね」と話す。ほかにも、事務所前の餌釣り場で下浦定勝さん(神戸市)がブドウ虫で53センチを食わせるなど、終了の午後5時までに良、大型が数多くあがっていた。

注目のイトウはまだ、釣り上げた人がなく(24日現在)、毎日、ルアー専用区を中心に50~60センチのマスも数匹放流されており、居残りの大物に期待がかかる。ルアーマンのあこがれ、イトウを狙うなら、今がチャンスですよ。水害の傷あともいえ、多くの人でにぎわう釣り場をみて安心した。

【問い合わせ】北田原ます釣り場【電話】072・766・2208。入漁料大人4000円、女性・子供(小学生以下)2500円。午後からの半日券(放流はなし)同2500円、同2000円。期間内無休。エサ常備)。無料駐車場あり。

【交通】阪神高速池田線木部ICから、国道173号へ。山下高架手前を左折し、県道68号へ。紫合北ノ町の交差点を右折、同12号を北上して北田原へ。電車は、能勢電鉄の日生中央駅を下車。「杉生」行きのバスで大井バス停下車。