道南方面の函館市尾札部沖へ4日、大型も交じるサクラマス狙いで出掛けた。天気が良く、波も穏やかで絶好の釣り日和と思われたが、肝心の潮回りが悪かったためか、目当てのサクラマスは船中数匹と振るわなかった。

午前6時30分、函館市尾札部鷲港から第3晃龍丸(白石仁船長、【電話】090・8427・4611)に6人が乗船し出発した。晴れ、風弱く、波1メートル。水深60~70メートル。サクラマス仕掛け、ジグで狙った。

海域では前日まで底付近でマダラ、ホッケが大漁でにぎわっていた。しかし、この日は雪解けが進んだためか終始、海水に濁りがあった。それに加えて潮の動きも鈍かったことが影響したのか、マダラの姿は見られず、ホッケとサクラマスが船中数匹という状況だった。

ただ、2日前の2日には3キロ超2匹を含む良型のサクラマスが船中30匹前後釣れたとのこと。しかも、この海域では珍しい6キロ超のキングサーモンも釣り上げたというから驚きだ。この日は振るわなかったが、このように条件次第で釣果は上がる。めげずにまたチャレンジしてみたい。

帰港後、ほかの海域の釣果が気になり、日本海側積丹方面川白沖の遊漁船に情報を聞いてみたが、やはり思わしくなかったようだ。サクラマスのような回遊魚は成長段階や環境の変化に応じ生息場所を移動するだけに、当たり外れがあるのは仕方がない。次回に期待したい。【リポーター・竹鼻雅己=68】