日本海からはこの時期、ヒラメの釣果、情報が聞こえてくる。5月28日、釣れ始めて間もない留萌市・留萌沖に出掛けた。1週前までは海水温が低いこともあり釣果は少なかったが、徐々に上向き。海水に濁りがある中で、38~52センチのヒラメが1人10~15匹。大型は少なかったが、中型が数多く釣れた。

午前3時、留萌港から正宝丸(斉藤晴夫船長、【電話】090・8633・8910)に乗船し、15分ほどの水深12~20メートル地点に出掛けた。狙ったのは防波堤付近から砂浜の浅い水深10メートル前後で、そこから流した。ヒラメ用仕掛けにバケ500グラム、餌にはオオナゴとチカを使った。薄暗いうちからポツポツ釣れたが食いが浅く、バレも多かった。

明るくなった頃には、砂浜の水深8~13メートルまで風に任せて流しながらの釣りを繰り返した。ダブルで釣れることもあったが、ここでもアワセのタイミングでバレも多かった。春ヒラメによくある、小さなアタリから竿(さお)を止めて食い込むのを待ちアワセた。すぐに引き込むこともあったが、食いは浅いことが多かった。

釣果は、ヒラメが52センチを最大に1人10~15匹。ほかシマゾイとアブラコが船中数匹。ヒラメは全体的には仕掛けをあまり上げず、底付近を狙うほうがよく釣れていた。斉藤船長は「今後は型も期待できるでしょう」と見通しを話していて、春ヒラメ本番の時期は確実に近づいてきているようだ。【リポ-ター・竹鼻雅己=68】