俳優哀川翔(61)が20日、息子で俳優の福地展成(25)ほか釣り仲間の計6人で、千葉・勝山「宝生丸」(小滝俊之船長=27)のアジ&イサキリレーに挑戦した。

アジのポイントは港から10分ほどの近場。小滝船長の「タナは上からで60~68メートルで探ってみてください」の指示で一斉にサオを出した。誰よりも先にサオをしならせたのは哀川だった。「62メートルできた。走っていないからサバではない!」と思わず笑みがこぼれた。だがその間に福地のサオもしなる。「68メートルから少しずつ探った」とこちらも興奮気味。船中1匹目を上げたのは福地だった。一方、哀川は「バレた…」と小声で話した。「引きが強かったので大きいと思う。でも、アジは口が弱いから、大きくなると上げるのも難しくなるよね」とつぶやいた。

だがその直後、再び哀川のサオが弧を描く。1匹目ということからも慎重にやりとりをし、良型のアジをゲット。これをきっかけに船中は入れ食いタイムへと突入。「すごいな~。入れたらすぐにくるよ。しかも、みんなデカい。これでは休んでいるヒマがないよ」とうれしい悲鳴となった。哀川は2時間ほどで、最大38センチ計13匹をゲットした。

その後、ポイントを移動してリレーのイサキにスイッチ。「タナは15~20メートルで探ってください。イサキはタナが頻繁に変わるので、置きザオよりもしゃくった方が釣れます」と小滝船長。しかし、哀川は置きザオ派。「指示ダナまで落としたら電動リールをゆっくり巻いて誘ってみる」と話したが、結果的にこれが正解となった。開始1時間ほどで10匹を確保した。

すると「マダイとかいないのかな?」とポツリ。それまでのハリス2号3メートル3本針の仕掛けを、マダイも狙えるハリス3号4メートル3本針に変更すると、指示ダナの最も下で待った。その2投目で哀川のサオが大きくしなった。「来た!」。その瞬間サオを手にして合わせた。「デカい、デカい! これはマダイじゃないか!」。だが、無情に途中でハリスが切れ、獲物を確認することはできなかった。「くそぉ~」と悔しがる横では、釣り仲間たちはダブルやトリプルを決めていた。

そんな哀川の最後の1投に掛かったのは8センチのチビイサキ。「かわいいねぇ~。大きくなって戻って来いよ!」とリリースが締めとなった。

結局、哀川はアジ最大38センチ含む13匹、イサキ21匹をゲット。福地はアジ7匹、イサキ11匹だったが「イサキは10匹釣って満足した。昨日寝ていなかったので、その後は寝ていました」と笑った。釣り仲間のアジ最大は大橋詠二さんの40センチ、イサキ最多は三森成将さんの43匹だった。

小滝船長は「ここ最近は青物も入ってきているので、アジは船を走らせてポイントを探しながらの釣りになっていました。でも、今日はしっかり船を止めて狙えました。なかなか貴重な1日です」。ある意味、哀川翔のツキの太さを見た1日となった。

この日の模様は後日、日刊スポーツ釣り特集面(関東版)およびユーチューブ「ニッカン釣りちゃん」で公開する。