真夏の清流で友釣りを楽しもうと先日、和歌山・富田川の二川地区へ午後から出掛けた。アカ付きがよく、川のコンディションは最高で瀬やトロ場で入れ掛かりを楽しみ、夕方までに美形の14~22センチを35匹追わせた。

富田川はダムの無い清流で水質が抜群によくアユがとてもおいしいことで知られる。水位は平水。セオリー通り、瀬肩の波立ちにオトリを送り、竿を45度に構えて止めて待つ。だが反応が乏しく、やっと掛かったアユは15センチ前後の小ぶり。

天然そ上の河川によくあることで、その小さいアユをオトリに使わないと循環が途切れてしまう。すぐにオトリを交換。流芯を泳がせるが反応なし。釣り荒れかもとヘチの分流へオトリを入れてみたら、真っ黄色の18センチが飛びついてきた。

次は上の棚へオトリを引き入れると、またも良型がガツーンと針掛かり。いいオトリを2匹キープしたところで早瀬の瀬肩を探っていく。立て竿で石裏ギリギリを上方テンションでつり気味にして待つと手元まで響く強烈なアタリで目印が走り、竿が絞り込まれた。タモに収まったのは21センチ。次も同じようなポイントを攻めると速攻で追いがあり、真っ黄色な22センチをキャッチ。このパターンでしばし入れ掛かり。

追いが悪くなるとトロ場へ移動。水中糸をフロロカーボンの0・175号に交換。上飛ばしを試すと、夕方の時合とも重なって、再び入れ掛かりを堪能。最後はカミナリで強制終了となったが14~22センチを合計35匹。満足のいく釣果を得た。

これからアユ釣りが夏本番を迎えると水量が減ってくるので、ナイロン系水中糸での泳がせ釣りが有効になりそう。富田川は比較的流れがゆるやかで、川幅も狭く、釣りやすいのも魅力。初心者にもお薦めですよ。【日刊FPC・井上富博】

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