長野・諏訪湖レジャーセンター(中澤隆志店主)のワカサギ釣りが8日、解禁となった。コロナの影響から事前の予約制となり、解禁を待ちわびた約20人がワカサギ釣りを楽しんだ。この日は、風の影響で手こぎボートの出舟は中止となり、ドーム船とエンジン付きボートのみとなった。

諏訪湖の水深は深いところでも7メートルほどで、この時季は約4メートルの比較的浅い底で釣れる。スタッフの藤森邦夫さん(70)は「この時季はまだ魚が群れていないので湖全体で釣れます。ドーム船も、中よりは外のほうが釣れると思います」。釣り方については、「基本的には5~6本針で底釣りになります。オモリが底についたら5センチくらい上げてください。大切なのは餌です。紅サシ使用で、半分に切ってもいいですが、その場合、付け替えを速めにしてください。特に下針の餌が重要で、色が白っぽくなるようなら替えてください」と話した。

毎年足を運び続け、今年で12年目となる二橋伸司さん(55)は「諏訪湖のワカサギは、ここ2~3年は型が大きめだったけど、今年は何年かぶりに小さめかな。6~12センチくらいです。今日は風がやや強めなので、小さいとちょっとアタリが取りづらいですね」と苦笑。だが、話を聞いてる最中に多点がけのこいのぼり状態となりニッコリ。「(小さめの)このサイズが釣れると(来年の)1~2月ごろが楽しみですね」と話した。

また、今年で15年目というベテランの指田秋夫さん(73)は、スタートから約1時間で20匹ほどを確保。普段は渓流釣りがメインだが、渓流ができなくなるこの時季は、ワカサギ釣りに傾倒している。「型は大小さまざま。釣り的には大きい方がいいけど、食べておいしいのは小さめ」とほほ笑みながら、「今年は例年に比べるとモロコが多いね。でも、釣りは無になれるからいい」と話した。結局、午前中5時間で約120匹を釣り上げて終了した。

長期出張で諏訪湖に滞在しているという男性2人組は、2時間で約50匹を釣り上げた。「サオも、餌も持たず、手ぶらで来てもできるのがいいですね。自分は2回目で、もう1人は初めてだったけど、2人で50匹ほど釣れて楽しかった。持って帰って天ぷらにします」とほほ笑んだ。

解禁日の釣果は型が6~12センチ、スソで48匹、トップは2本ザオで挑んだ大島一秀さんの576匹と、まずまずのスタートとなった。「諏訪湖のワカサギは10~11月が釣りやすく、一番いい時季です。初心者の方や道具を持っていない方でも、レンタルがありますので、手ぶらできても大丈夫です。もちろん、釣り方も教えます」と藤森さん。今後については、「まだ魚が集まっていないのでドーム船も外のほうが釣れますが、11月中旬あたりからは中の方が釣れるようになるでしょう」と話した。

諏訪湖のワカサギは上級者はもちろん、水深が浅いことから初心者でも楽しめる。諏訪湖レジャーセンターのドーム船は、ボートの渡しで約2分程の距離。サオや仕かけ、餌も持たずに来ても、フルレンタルで釣りが可能だ。ワカサギ釣り自体が目的はもちろん、観光で訪れた際のアトラクションの選択肢にもオススメだ!