BS釣りビジョン「今日も大漁!関東沖釣り爆釣会」の6代目リーダーを務める女優・太田唯(28)が26日、神奈川・久里浜「大正丸」(鈴木喜忠船長=50)でタチウオ釣りに挑戦した。

現在、日刊スポーツ共栄会では、大正丸をはじめ川崎「つり幸」、八景「太田屋」、新安浦「長谷川丸」、千葉寒川「小峯丸」で「東京湾大タチウオダービー」を開催中。同ダービーは釣り方不問で、3匹の重量制で争われている。また、12月31日までの期間中の入れ替え可、1度エントリーをすませれば、入れ替えは5宿どこでもOKで争われている。

「本気で1位になりたいんです!」と目を輝かせるリーダー。「優勝して履歴書の資格欄に『タチウオダービー優勝』と書きたいんです」と訴えた。もちろん、何の効果もないのだが…。「興味をもってもらえば、あとはたっぷり説明します」と笑った。もう1つ、理由がある。「去年の優勝賞品がサオとリールだったので、今年は私が優勝して、欲しいなって」とにっこり。“欲望”こそ人の行動の原動力となる。

だが、現実はそう甘くなかった。舞台は東京湾タチウオの聖地「走水沖」。この日も、タチウオを求める船団が形成されていた。「タチウオ釣りが、釣り中で最も好き」というリーダーだが、ここ最近はテンヤに傾倒しており、餌釣りは約1年ぶり。餌釣りになったのは、鈴木船長の「この時季は7~9月のようなドラゴン(120センチ以上のタチウオ)は交じる程度。テンヤでは掛けるのが難しくなるので、テンビン(餌釣り)がオススメ」の言葉からだった。

久しぶりの餌釣りということもあって、最初は「常連のお客さんから『当たっているよ!』と言われても、正直言うと、分からなかった」。だが徐々に勘を取り戻していった。開始から約2時間後に大きなアタリがあり、キッチリ合わせた。「あと10メートル」と声を上げたところで、無情に道糸から切れた。道糸には10メートルごとにカラーマーカーがあるが、この部分にタチウオが食いつくことがあるのだ。「いきなり高切れ(道糸が切られること)だけど、タチウオいるということですよね」と、あくまでもポジティブ。

仕かけをセットし直し、「大きめなのもいるはず」と針も1号から2号へと変更した1投目。指示ダナ最下層の63メートルからしゃくると、コツンとしたアタリ。徐々に誘いのスピードを上げ、小刻みに誘うと、リーダーのサオがしなった。「来た!」。慎重なやりとりで抜き上げ、小ぶりながらもファーストタチウオをゲットした。その5分後にも立て続けに2匹目を上げると、その後は順調に数を伸ばし、リリース含め計13匹を上げた。

港に戻って計測すると、最大の1匹は111・2センチとまずまずの大きさだったが、620グラムと細身だった。リーダーの記録は現在2・1キロ、1・22キロ。0・6キロの計3・92キロ。今回0・62キロを上げたことで3匹目の入れ替えは成功したが、それはわずか20グラムだった。「1キロはいっていると思ったのに…」と悔しさをにじませた。

鈴木船長によれば「11月15日ころまでは今のようなそれほど大きくないけど、数を期待できる状況が続き、その後少しの間、群れが移動してしまいます。でも12月中旬あたりから年末まで、またサイズアップが期待できます」という。「12月中旬以降にチャンスがあるということですね。そのころにまた挑戦しに来て、1位を狙います!」と高らかに宣言した。

この日の模様は、日刊スポーツ釣り特集面(関東版)およびユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」にて近日公開予定。