釣りをする上で、避けて通れないのが「糸の結び方」だ。11月で釣り歴3年目に突入した記者は指先が不器用なため、できる限り避けて通ってきたが、カワハギ釣りでフグにハリスを切られたり、タチウオ釣りではマーカー部分にアタックされて高切れなど、必要となるシーンも多かった。そこで、BS釣りビジョン「釣りうぇ~ぶ」MCの“おかまり”こと岡田万里奈(29)に、FGノットの結び方を教わった。

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釣り記者となり2年が過ぎた。取材でさまざまな釣りを体験してきたが、基本的には市販の仕掛けを購入して挑んできた。だが、日刊スポーツ野球評論家で釣りに精通する“大魔神”こと佐々木主浩氏(54)は、取材でみてきた全ての釣りで、自作の仕掛けを用意している。また、それをロストしても、船上で手際よく作っていた。大魔神からは「釣り記者なんだから、仕掛け作りを楽しめるようにならないと」とも言われ、ハリスと針を結ぶ程度は勉強し、マダイやタチウオのような単純な仕掛けであれば自作できるようにはなった。

だが、困ったのがひとつテンヤを取材した際の“FGノット”だ。ひとつテンヤやルアー釣りの場合、ラインとリーダーを結ぶ必要がある。さまざま結び方があるが、その代表的な1つがFGノットだ。日刊スポーツ釣り班スタッフからも教わったのだが使う機会も少なく、繰り返し練習することもしなかった。だが、取材で飯岡「梅花丸」に乗船の際にお客さんから、「記者さん、FGノットできたら結んでもらえませんか? ちょっと船酔いで…」と頼まれたのだ。もちろん、結べない記者は船長を呼んで対応してもらったのだが、これがきっかけで、おかまり先生に直訴したのだった。

おかまり流を紹介する。

<1>ラインを左手の人さし指と小指に5周くらい巻き付けて、ラインの余り部分を輪にする

<2>リーダーをラインの輪に通したら、左手を手前にひねる

<3>左手をひねってできた輪に再びリーダーを通したら、左手の手首を戻す

<4>これを繰り返す。ラインが短くなったら指に巻いていた分を緩め10回ほど繰り返したら、指から外す。編み込んだラインはリーダーを歯などで抑えて、しっかりキツく寄せる

<5>リールにつながっているラインの本線とリーダーを重ねて抑える。ラインの先が下から出ていたら、重ねたラインとリーダーの上から通して輪を作る

<6>その輪にラインを通してハーフフィッチで結ぶ。ここが最も重要で、横&縦の4方向からしっかり引っ張る

<7>ハーフフィッチを上下交互に5~6回繰り返したら、最後は2回通すエンドノットにする

<8>しっかり引っ張り余ったリーダーを切って完成。リーダーの先をライターであぶって抜けないようにする場合もあるし、それでラインが傷つくのをさけるために、ライン側にハーフフィッチをしてガードするのもあり。これでGT(ロウニンアジ)などの大物でもOKですよ!

自分も練習します!【川田和博】

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