人気の高いルアーでのニジマス釣り。17日、大阪・高槻の「芥川マス釣り場」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)のルアー・フライ専用区「柳ケ瀬」で、約5年ぶりにルアーフィッシングに挑戦してみた。ルアーはスプーンのみでのトライで種類不足だったのか、午後2時過ぎまでに20~25センチを6匹止まり。それでもヒットしたときのやりとりは楽しく、久々の強い引きを満喫した。【高垣誠】

   ◇   ◇   ◇

午前8時過ぎ、ルアー・フライ専用区の「柳ケ瀬」に入る。水は澄んでおり、ニジマスがたくさん泳いでいるのが見える。天気は曇り。朝の冷気に身を震わせつつ準備する。ルアーでのニジマス釣りは5年ぶりだ。用意したルアーはスプーンのみ。種類も5つほど。こんなので通用するのか? 不安だが、とにかくロッドを振ってみる。

キャストは意外とうまくいった。ほっ。スプーンが底に沈むまで待ち、ゆっくり巻く。ニジマスが反応してルアーを追いかけてくる。だが、バイトしない。ルアーに近寄っては、ぷいと横を向く。スプーンの種類を替え、巻く速度に緩急をつけ、竿先を細かく動かしてみたりするが、完全に見切られている感じだ。

初ヒットは放流直後。カーキ色のスプーンにヒットした。ぐぐっと力強く引く。久々に味わう感触を楽しみながら取り込んだのは20センチ。立て続けに25センチまでを3匹釣り上げたが、30センチはあろうかという良型をバラしてしまうと、そこから沈黙してしまった。

隣で友人と釣っていた東大阪市の増谷孝則さんはスプーンの色だけでなくフェザージグやペンシルなど、ルアーを頻繁に替えながら2人で20~35センチを25匹仕留めた。「目先を変えないと魚に見切られますね。管理釣り場だけどマス釣りは奥深いです」と魚との駆け引きを楽しんでいた。

記者の上流でキャストしていた吹田市の寿栄太郎さんは緑とグレーのスプーンで40センチ級を釣り上げた。「スプーンも小さめのものを使い、大きいものは魚を刺激するために使うこともある」と話してくれた。

記者は午後から2匹を追加したが、ルアーにも反応しなくなり、心が折れて午後2時過ぎに終了。釣果を出すためには、さまざまな状況に対応する準備が必要ということか…。ニジマスに教えていただきました。

【問い合わせ】芥川漁協【電話】072・688・0224。餌釣り、ルアー・フライ専用区ともに遊漁料大人3500円、中学生以下2500円。駐車場1000円。営業時間は午前8時~午後5時。餌常備(イクラ500円、ブドウ虫600円)。炭、薪は500円、コンロと炭セット1000円。貸し竿あり(3.6メートル1000円=保証料500円込み)。

【交通】国道171号利用。高槻市の今城町交差点から府道6号に入り、北へ。上の口バス停前のT字路(マス釣り場の看板あり)を左折し同漁協事務所へ。新名神高速道路利用は高槻ICを出て約15分。