ダイワフィールドテスターの渡辺太吾氏(43)が27日、神奈川・相模湖「柴田」(橋本一伸代表=59)の個室でワカサギ釣りのテクニックを披露した。

同所は昨年末、2人まで利用可能な個室を開設、平日でも予約困難となるほどの人気ぶりだ。

ワカサギ釣りでは昨年2月、河口湖で4510尾の記録を持つ。「お茶を2口飲んで、トイレに1回行っただけで、あとはひたすら釣っていた。年に1回あるかないかの条件が重なった日で、時間によって食いムラはあったけど時速650匹はいっていた。計測した10分では120匹だった」という。

数釣りのコツに「手返し」を挙げた。「仕掛けの落とし&巻き上げ、餌付け、魚を外す速度が大切」。この日、全長90センチ8本針の仕掛けを使用。「餌の紅サシは丸みのある方をちょん掛けにします。全ての針に餌を付けたら、オモリを持って仕掛けを張り、順番に紅サシをカットしていけば迅速な餌付けが可能になります」と技を教えてくれた。

魚探は2つセット。「1つは広範囲、もう1つは足元を探ります。広範囲の魚探で群れが来そうなタナを予測して、群れの真ん中に仕掛けを落としています」。魚探にはかなりいい反応が出ていた。「2000匹は釣れそうな反応だけど、抱卵しているようでなかなか口を使ってくれない」。赤く映る層に仕掛けを落とすと魚が違和感を覚えるのか、反応が消えることが多かった。「今日みたいな日は、底でネチネチ狙う方がが良さそう」。底狙いに変えた直後に当たり、すぐさまアワせると「いいサイズ!」という約13センチのワカサギをゲットした。

電動2本のサオ出しについては「左右でタナを変える方がより広範囲を探れる。特に今日のように食いが渋い日は1本は底狙い、もう1本は群れの中心に入れるイメージ。この方が効率がいい」。また、「2本の場合、PEと仕掛けの色を変えています。そうすれば、手前マツリのときにどっちかも分かる」と太吾流も初披露してくれた。

アタリが出ないときは「餌付けがえのタイミング」という。「餌は小まめに変えた方がいい。反応が出ていて食いも良好なときは全部変える必要はなく、例えば下から3つや1つ飛ばしでもOK」。

「数釣りも楽しいけど、今日のような状況で狙って掛けた1匹も楽しい。天候によっても食いは変わるので、同じフィールドに通って傾向をみるのも上達への道です」と話した。

さまざまなテクニックを公開したこの日の模様は、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で近日公開する。