太平洋側胆振沖のサクラマス狙いがクライマックスに達した。海域は2月末から上昇ムードで1日の登別沖への釣行では、乗船6人全員が1人10匹の定数釣りを満喫した。型も最大57センチと言うことなし。開始早々からダブル、トリプルのヒットがあり、タモ入れが間に合わない場面もあった。この日は他の遊漁船なども多く出てにぎわっていた。

午前5時30分、登別漁港から第11漁運丸(本間船長、【電話】0144・87・2228)に6人が乗船し、50分の沖へ。晴れ、風弱く、波1メートル。サクラマス用仕掛け、バケ700グラムを使用。

水深105~110メートル。この日は狙いとは違うスケトウダラの群れがほとんど見えず、広範囲のタナを探ることができた。すると間もなく底付近を探っていた数人にお目当てのサクラマスのアタリがあり、全員がそれに合わせて底狙いにシフトしてさおを振った。

魚影は濃く、仕掛けを降ろす途中で釣れることもあった。複数人同時にダブルやトリプルで釣れた時はタモ入れが間に合わず、そのままごぼう抜きする人もいて大きな歓声が上がっていた。海域にはマイボートなど多くの船が出ていて、無線のやりとりからもおおむね好釣果のようだった。サクラ狙いは雪代が入るまでは楽しめそうだ。

沖上がりは午前11時30分。釣果は1人当たり、45~57センチのサクラマス定数10匹、50~60センチのスケトウダラ30~50匹、マダラ、ホッケ、ソウハチが船中数匹だった。本間船長は「今後も期待できるでしょう」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=69】