清流に春の訪れを告げる渓流釣りが開幕！！　日高川の龍神地区へ4日、ヒレピンのアマゴを求めて釣りに出かけた。早朝から大熊上流の小川に入渓。生イクラを餌に、淵や瀬の大石の裏、掘れ込みを狙うと、目印がフッと止まるアタリやスーッと引き込まれるアタリが連発。午前11時半まで釣り歩き、13・5～19・5センチを39匹釣り上げた。小型も多かったが魚影は濃い。まとまった雨が降り、水位が上昇し、川虫が流れれば、サイズも良くなり数、型とも期待出来そうだ。【日刊FPC・下田成人】

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午前6時半すぎ、小森谷との出合いから約2・3キロ上流に入った。早朝の渓谷はかなり冷え込み、手がかじかむが、フィールドに立つと気持ちが高ぶる。わくわくしながら竿を伸ばし針上約15センチにG5のオモリを打った仕掛けをセットした。

まずは小さな淵から始める。生イクラを3粒刺し、流れ込みに仕掛けを投入。仕掛けが底流れに入り、目印が表層の流れよりもゆっくりと流れだす。すると目印がフッと止まるアタリ。少しラインを送ってから合わせると、グンと竿に重みが乗る。小気味よい引きを楽しみながらタモに飛ばしたのは朱点が鮮やかな16センチのアマゴだった。

次も同様に流していくと連続ヒットで、ヒレピンの15センチが食ってきた。「エエ感じやな」と思わずニンマリ。しかし、その後はリリースサイズ（13センチ以下）が連発して、2匹だけ追加して釣り上がっていく。

渓相を見ながら進んでいくと大淵へ出た。ここは水深があるのでオモリをG3に交換。イクラを淵底にコロコロ転がす感じで釣っていくと目印がツツーンと竿に響くアタリで17センチの美形アマゴ。ここも魚がたまっているようで1投1匹で食ってくる。だが小ぶりが多いので、イクラを2粒刺し、手返しを早くして釣りながら13・5～17センチを5匹追加する。

次は瀬を狙った。水温が低いのかアタリは単発だが、大石の裏や流れの合流点、掘れ込みなどで18センチ前後の良型が釣れて面白い。16～18センチをキープしながらテンポよく攻めて釣り上がると今度は段々瀬に出た。瀬落ちの白泡の中に仕掛けを入れ流していくと、泡の切れ目で目印が引き込まれ合わせを入れると、今日一番の重みが竿に乗った。ぽってりした19・5センチにテンションがあがる。

さらにどんどん釣り進んでいくとともに、ビクも重くなっていく。そして、午前11時半すぎに餌切れとなったので13・5～19・5センチを39匹キープして納竿。魚影の濃さを実感し大満足で川をあとにした。

【見通し】各支流の上流部は魚影が濃く数が釣れている。水温が上昇すればサイズも良くなってくるだろう。本流はまとまった雨が降り水位が上がれば、魚が動きだし良型狙いが面白くなる。また、稚アユの放流が始まれば、それを追う尺アマゴも期待でき、ルアーで狙うと面白い。

【交通】湯浅御坊道路の有田ICを出て県道22号、国道424号、同425号、同371号を経由して龍神温泉方面へ。温泉トンネルを抜けると右側に松阪食堂がある。同ICから約1時間半。

【問い合わせ】松阪食堂（日刊銀鱗倶楽部加盟店）【電話】0739・79・0259。入漁券は年券5500円、日券2200円。生イクラ、川虫の購入は要確認。同食堂の松阪正澄さんが、現地の情報に詳しい。