日本海側せたな町方面の鵜泊(うどまり)沖で11日、良型ホッケが3桁オーバーの大漁だった。当初はサクラマス狙いの予定だったが、前日までのシケの影響で濁りもあったため、出港時間を遅らせて五目狙いに切り替えた。特にホッケの群れは濃く、竿(さお)を大きく曲げながら大型が複数同時に上がるなど、満足のいく釣行となった。

午前8時、鵜泊漁港から潤宝丸(葛西勉船長、【電話】090・6998・4017)に3人が乗船し、20分の沖へ。晴れ、風やや強く、波1~2メートル。胴突き仕掛け、サクラマス用仕掛け、バケ500グラムを使用した。

水深35~60メートル。前浜から河口付近まで濁りがあり、何度か移動を繰り返しながらポイントを探った。ソイ類やマダラが序盤から順調に釣れたが、45~50センチの大型根ボッケも数多く上がった。胴突き仕掛けでもコンスタントにヒットしたが、サクラマス用のバケ仕掛けで竿を振って誘う方が、さまざまな魚種が同時に釣れるなど効果的だった。

とにかく海域はホッケの群れが濃く、仕掛けが途中で止まるほどだった。何度も針数が釣れてスレ掛かりも多く、竿先が海面につくほど限界まで曲がりながら上がっていた。サクラマス狙いはかなわなかったが、思わぬホッケの大漁でクーラー釣りを満喫した。

沖上がりは午後1時30分。釣果は1人当たり、35~50センチのホッケ100~200匹、50~75センチのマダラ4~8匹、40~45センチのソイ類2~6匹、ソウハチ、ニシンが船中数匹だった。葛西船長は「サクラマスは例年3月末まで狙えます。濁りが解消後に期待したい」と話していた。【リポーター・竹鼻雅己=69】