本紙野球評論家で“大魔神”こと佐々木主浩氏(55)と元ニッポン放送松本秀夫アナウンサー(62)の釣り対決シーズン2第5戦が、神奈川・鶴見「新明丸」(新明利勝船主=68)で、マダコを対象に行われた。同対決はサンケイスポーツとの共同で開催。前戦のマダコ1匹での重量勝負では、松本アナが奇跡の逆転劇を見せたため、今回は、いわば大魔神のリベンジマッチ。果たして結果は?
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前回のマダコ対決は釣り方自由。大魔神は「こだわり」というロッド+餌木を選択。一方、松本アナは手釣りのカニ餌テンヤに餌木も付け、なりふり構わず勝利を目指した。なぜなら、シーズン2でここまで勝利がなく、シーズン1から引き分けを挟んで6連敗を喫していた。前戦は600グラムを上げた大魔神が先行するも、ラスト40分で1キロを掛けた松本アナが逆転勝ち。実に1年半ぶりとなる美酒に酔いしれた。
負けず嫌いの大魔神がこのまま終わるわけにはいかない。今回は釣り方をロッド+餌木に統一で開催。松本アナは「タコは手釣りがほとんどで、サオは過去に1回しか経験がないので、本牧海釣り公園(施設)で練習をしてきた」という。
松本アナはこの日のために餌木やタコベイト、ノリノリタコライダー等を新調してきた。だが、開始1時間ほどの根掛かりで、ごっそり失うことになった。これを見ていた大魔神は「根掛かりしてそのまま引っ張ったらダメ。1度緩めてからでないと外れない。餌木の特性を分かっていない」と厳しい言葉を浴びせたが、「でも、タコ釣りは根掛かりを恐れたら釣れない」と攻める姿勢は評価した。
開始から約2時間半。松本アナが違和感に合わせる。その瞬間、サオが大きくしなるが、キョトンとした表情。上がったのは大きな貝殻だったが、なんと、その中にはタコが入っていた。「足にはしっかり掛かっていたけど、こんなことってあるの?」と本人がビックリ。高橋英夫船長(53)によれば、「おそらく貝に隠れていたタコが目の前の餌木を抱いて、そのまま貝に隠れたと思う」と話した。
「餌木の色」「オモリの形状」「集魚ビーズ」の変更など、考え得る手段を講じて釣果に結び付ける大魔神。松本アナの5分ほど後に小型をファーストヒット。その5分後にも連続ヒットでサイズアップを果たし、リベンジ達成へと近づいた。
だが、タコ釣りでは奇跡を起こしてきた松本アナが、この日も奇跡を起こす。正午過ぎ、「もう1つの餌木にも豚脂肪を巻いて勝負。ラード2倍作戦」で大魔神を上回るサイズを上げた。午後1時半ごろに3匹目を上げると、大魔神から珍しく「俺、松っちゃんに負けるのかな?」と弱気発言が漏れた。
対戦はそのまま終了。大魔神が「計量はいい。松っちゃんは3匹釣っているし、俺の負け」と宣言。これで松本アナがリベンジを阻止するとともに、対戦史上初の連勝をマーク。シーズン2を2勝3敗に押し戻した。【川田和博】
■餌木は遠投可能、テンヤは大物掛かる
タコ釣りには「餌木」と「テンヤ」がある。餌木のメリットは、サオとの組み合わせなら手釣りのテンヤよりも遠投が可能で、より広範囲を探ることができること。一方、テンヤは餌を使う分、より大物が掛かる可能性が高いのと、構造上大物を針に掛けやすいこと。当たりの取りやすさは人それぞれで、これは“慣れ”の問題だろう。今回の取材を見る限り、松本アナは手釣り派だったが、ロッド+餌木で大魔神のリベンジを阻止した。
■タコは、においに敏感
2人とも餌木に豚脂肪を巻いたり、市販の集魚剤等を駆使してタコを誘った。だが、豚脂肪の巻き方に大きな差が出た。大魔神は「松っちゃんは雑過ぎる」と指摘。豚脂肪を船上で、はさみでカットし、細い針金で巻く松本アナに対して、大魔神は自宅で餌木のサイズに合わせてカットを済ませ、巻きつけ専用のタコ糸を用意。「タコ糸の先にゴムを付けておけばずれない」とワザを披露した。また、高橋船長は「タコはにおいに敏感。特に動物性のモノには反応するので、豚の脂は効果があるでしょう」と話した。
■9月いっぱいOK
高橋船長はこの日を「トップ4匹だけどゼロなし。ここ最近スソはゼロだったので上向きといえば上向き」とした。「今年は釣れる場所と釣れない場所がハッキリしている。悪いとも言われているけど、本来のタコ釣りよりはいいと思う」と続け、今後を「300グラムほどの遅咲きは釣れているので、9月いっぱいは楽しめます」と話した。
▼鶴見「新明丸」【電話】090・4600・1225。出船7時30分、テンヤ餌付き1万円。テンヤ1個800円。現在、フグ、マゴチも受け付け中。※詳細は必ずご確認ください。

