「ピッチャーを1人にするな」DeNA京田陽太は、その言葉を胸に深沢鳳介を勇気づけた

5月6日の広島戦(横浜)、DeNA深沢鳳介投手(22)は5回途中8失点でKOされました。試合中のベンチ、その深沢投手の隣にそっと座り、声をかけた選手がいます。京田陽太内野手(32)です。プロ3度目の登板でも「5回の壁」を越えられず、落胆する深沢投手にかけた言葉には、今後の飛躍へつながる野手目線からのヒントが詰まっていました。

プロ野球

★主な内容

  • 好守連発 その裏にあったもの
  • 他にも深沢投手に声をかけた選手がいた
  • プロ入り時、あの先輩から学んだ金言
相川亮二監督(右)に降板を告げられ、うつむきながらベンチに戻る深沢鳳介

相川亮二監督(右)に降板を告げられ、うつむきながらベンチに戻る深沢鳳介

◆5月6日の広島戦VTRプロ3試合目の登板となった深沢は5回途中8失点でKOされ、プロ初黒星を喫した。0―0の3回2死一、二塁、広島菊池に先制3ランを被弾。5回には無死一、三塁から投前の犠打を処理したが、一塁悪送球の間に失点。秋山の適時打、押し出し四球、平川の2点適時打で一挙5点を失って、試合を決められた。三度目の正直でのプロ初勝利はならず、3戦連続で「5回の壁」にはね返された。深沢は「野手の皆さんが守備でもり立ててくれたにもかかわらず、それに応える投球ができず、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と頭を下げた。

◆京田陽太(きょうだ・ようた)1994年(平6)4月20日、石川県生まれ。青森山田では1年春から遊撃でレギュラー。日大では3年秋にベストナイン、4年時は主将。16年ドラフト2位で中日入団。1年目の17年に149安打を放ち新人王。18、20年、全試合出場。22年オフ、砂田毅樹とのトレードでDeNA移籍。昨季まで通算977試合、打率2割4分3厘、25本塁打、231打点。184センチ、90キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸6000万円。


◆深沢鳳介(ふかざわ・おうすけ)2003年(平15)11月5日生まれ、東京都出身。専大松戸(千葉)では21年春、夏と甲子園出場。同年ドラフト5位でDeNA入団。24年3月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、25年は育成契約。今季、支配下に復帰した。177センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸500万円。

「そんなに悲観することはないよ」

9回の攻撃中、京田の目にベンチの最前列で肩を落としながら、静かに座る深沢の姿が映った。

京田は周囲を見渡しながら、さりげなく深沢の隣に座ると、優しく言葉を掛けた。「僕がショートで守っていて、感じたことを伝えただけですよ」と言ったが、プロ5年目で1軍デビューしたばかりの深沢を勇気づける言葉だった。

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。26年は遊軍。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。