神奈川・久里浜沖のワラサが激アツだ。久里浜「大正丸」(鈴木喜忠船長=51)で29日、ワラサ釣りに挑戦した。

例年であればこの時季は剣崎沖が激アツポイントだが、今年は久里浜沖を回遊しているようだ。大正丸は当初マダイ狙いで出ていたが、ワラサが好調とあって23日からワラサ狙いで出船開始。23日はトップ5匹計24匹をマーク。26日はマダイも狙いつつとなりながらもトップ8匹計31匹を取り込んだ。27日にはトップ4匹計21匹を確保し、シケなどで出船できない日以外は好調が続いている。

記者も自分の目で確かめるべく現場へと足を運んだ。鈴木船長のオススメタックルはPE5号、ビシはL80号、クッションゴムは2・5ミリ1メートルでハリス10号6メートル、針はヒラマサ針の12号だ。「今年のワラサは例年よりも時季が遅いせいか型が大きめ。10号でどんど巻く方が効率的です」。

ポイントにはワラサ船団が形成されていた。「ビシの指示は海面からです。指示ダナからさらに5メートル落としてコマセを振ったら戻してください」と鈴木船長。だが、船団でコマセをまいているにもかかわらず、ワラサの反応はいまいち。約1時間半の釣果は船中で2匹だった。

「これだけの船団でコマセを振っても来ないということは、今年のワラサはコマセに寄らない」と鈴木船長。そう判断するとポイント移動を決意。船団から少し離れた場所でワラサの好反応をつかむと「いい反応出てるよ。コマセをどんどんまいて!」。これが功を奏し、3~4キロ級のワラサが入れ食い状態。1時間半ほどで計30匹を超えた。記者もほぼ入れ食いで5匹を確保し、久里浜沖ワラサの激アツ振りを体感した。

この日はトップ7匹計36匹となったが、そのほとんどが好反応のあった場所だった。「いい反応があったので、コマセをまけば食いそうな気がした」とホクホクの鈴木船長だったが、「クーラーがいっぱいになるとみんな満足しちゃってコマセをいいペースで巻いてくれないんですよね。まだまだ釣れそうなのに…」とポツリ。結局、午後1時に早あがりとなった。

ワラサは回遊魚のため、いつまで久里浜沖で楽しめるのかは誰にも分からない。1週間後には姿がないかもしれないし、1カ月後でもいる可能性もある。だが、今が激アツであることは間違いない。挑戦するならお早めに。 【川田和博】