2024第1回ニッカン釣りちゃんカップが3日、神奈川・山下橋「広島屋」(石井晃船長=63)を舞台にLTアジ釣りで開催された。

今回のゲストは演歌歌手の出光仁美(39)と“リーダー”こと俳優の太田唯(28)。2人は初対面。グイグイ迫る出光の圧にリーダーは最初、引き気味だった。出船直後、船内マイクを手にした出光は「演歌歌手の出光仁美です。1曲歌います!」で最新曲「大川くだり」のカップリング曲「おいらの船は300とん」をアカペラで披露した。

勝負ポイントは本牧沖。「ここは数は期待できるけど、最近は型が小さい」と石井船長。過去に2回参加もボウズに終わっている佐藤裕仁さん(35)のサオはしなる。「来た! すごい手応え」と自然と笑みがこぼれる。上がったのはサバだったが「人生初めてのサバ。この調子で本命アジも釣ります」。その宣言直後にアタリ。「さっきとちょっと違う気がする。もしかしてアジかも」で本命ゲット。「タチウオ、シーバスがボウズだったので、今回釣れて良かった。楽しいです」。その後、順調に数を伸ばし、約4時間で21匹を釣り上げた。

その隣では、出船早々から船酔いと闘っていた伊作将希さん(33)。「ニッカン釣りちゃんカップには何度も参加しているけど、毎回船酔いになってしまうんです」と船上で追いアネロンを服用。無事型をみると、「ちょっと休んできます」で戦線離脱。だが、その約2時間後には復活し、計8匹をゲットした。

リーダーは「来た! けど、追い食いを狙って…」と仕掛けを海中にとどめた。円良田湖のワカサギ釣りで“多点掛けの女王”の異名を手にしたリーダー。「先に上針に食ってくれればできるはず」というが、結果的に多点掛けを成功させた。「狙って釣れると気持ちいいですね」とほほ笑んだ。

「型を狙えるポイントに挑戦してみましょう」という石井船長の決断でポイント移動。しばらくはアタリが無かったが、コマセが効き始めると30センチ級の良型主体に釣れ始めた。出光は同ポイントでサイズアップを果たすとともに、うれしいゲストのクロダイもゲット。「グンと引き込まれたのでオマツリかと思いました。人生初クロダイですが、まさかクロダイが釣れるとは思っていませんでした。持ってきたクラーが小さくて入りません」と苦笑した。

この日最多となる52匹の黒坂肇さん(52)には出光賞、最大31・5センチの福田御香子さん(54)には太田賞が贈られた。【川田和博】

この日の模様は後日、ユーチューブ動画「ニッカン釣りちゃん」で公開予定。