夏の使者、シイラをルアーで狙う「てっぱつドルフィンフェスティバル2025」が、7月27日に千葉県南房総市の富浦新港をベースに開催される。東京湾口の温暖な海中に潜み、大きなものだと1メートルを超える。「てっぱつ」は、房州言葉で「デッカイ」という意味。そんなでっかい、別名「万力」の異名を取るシイラとのファイトで、暑い夏に熱くなれ。
★メタルジグ逆効果
シイラとのファイトはド迫力だ。ルアーに興味を示したシイラが海面スレスレに追いかけてくる。ドバッと海面を割り、ルアーにヒットすれば、デコッパチの頭を振りながらジャンプして暴れ回る。そんなバトルシーンが房総沖で繰り広げられるかもしれない。
大会スタッフの1人で、千葉県館山市で釣具店「サウスエンド」を経営する遠藤修氏(61)は、「夏になって、第1陣のメーター級の群れが東京湾に入ってくる。その後、やや小ぶりの群れが数多くヒットする。何回か低気圧が通って海がかき回され、潮温が23~26度になる。黒潮の反転流が房総半島に当たるようになると、てっぱつがヒットする」と言う。
狙うポイントは潮目や、漂流するブイの周り、パヤオ(浮き魚礁)、流れ藻や流木、ゴミの下、イワシやトビウオといった小魚の群れが大型肉食魚に追われて逃げ回る時にできるナブラなど。海面もしくはその直下をペンシルベイト、ポッパー、ジャークベイトで誘う。シイラの鼻面の前を横切らせたり、海面から表層にかけてをジクザグさせる。
「定番カラーは、視認性の高いピンク。エサとして食う小魚のサイズに合わせて長さ10~20センチ程度がいい」(遠藤氏)。よくメタルジグも使う人がいるが、これは「逆効果」という。「金属片のメタルジグは着水するとすぐ沈む。落ちるスピードに合わせてシイラは潜っていく。せっかく、トップ(表層)に絞り込んだストライクゾーンをわざわざ広げてしまう」と説明する。
偏光グラスで獲物の動きを見ながらやりとりできるのが、シイラのルアー・フィッシングの醍醐味(だいごみ)。夏ならではの大物ゲットのチャンスだ。
◆シイラ シイラ科。温帯や熱帯海域に生息し、外洋の表層を数匹から数百匹単位で群れをなして遊泳する。漂流物などの下につき、トビウオやイワシなどを捕食するルアー・フィッシングで人気の大型肉食魚。オスは成魚になると額が突出し、最大で体長2メートル、40キロ近くになる。英名は、イルカのように泳ぐことから「ドルフィン・フィッシュ」。ハワイでは「マヒマヒ」という名で高級魚として知られる。ソテーやフライは名物料理となっている。
熱中症対策しっかりと
釣りに熱中するのはいいけれど、盛夏の釣りで「熱中症」になるのは避けたい。大事なのは、水分補給と服装だ。
氷を入れたクーラーの中には、スポーツドリンクや麦茶などを多めに。ゼリー飲料や果物の缶詰、甘酒などを用意する人もいる。また、かちかちに冷やした保冷剤入りの保冷バッグに、駄菓子のあんず棒などを凍らせたり、キュウリの浅漬けを持参する人もいる。塩分タブレットも忘れずに。
炎天下での日焼けを想定して、速乾性と吸水性に優れたUVカットの長袖上下と帽子は必需品。ファン付きベスト、服を冷やすスプレー、水で冷やして首に巻くタイプの冷感グッズなども便利だ。
記者の場合、クーラーに水道水を入れた大型ペットボトルとタオルを最低各2本、必ず用意する。水を頭からかぶったり、クーラーから取り出したタオルを首や太ももの上で絞って、冷やしている。
大会概要
◆申し込み、問い合わせ 「館山サウスエンド」(teppatsu@southend.sakura.ne.jp)= 【電話】0470・23・8827。特設サイト(https://new.express.adobe.com/webpage/tdjBh5Rf6zny0)、または「共栄丸」(【電話】090・7244・0460)でも申し込み可能
◆船 保田「村井丸」、勝山「宝生丸」、富浦「共栄丸」、船形「若鈴丸」。定員は各15人
◆スケジュール 午前4時30分受け付け開始、5時乗船、6時スタート、午後1時帰着、2時表彰式
◆参加費 1人1万5000円。18歳未満は保護者と同船。タックルのレンタルは申し込み時。申し込み締め切りは6月30日。キャンセル料は1週間前までが20%、前日まで50%、当日は100%。やむを得ない事情でのエントリー交代は、事前に連絡してください
◆使用フック 主催者側は、シングルフックを推奨する。魚へのダメージ低減と、素早いリリースのため。フックの返しをつぶすバーブレスにしておくこと
◆悪天候 9月7日に延期。この場合、7月26日の正午にサイトで告知






