コロナ自粛に伴い、運動不足や食生活の乱れ、通院をやめるなど、健康に悪影響を及ぼすような状況に陥っている人は少なくない。新型コロナ予防は重要だが、生活習慣病などの健康管理も大切といえる。そこで、Withコロナでの健康管理について考えていく。

  ◇   ◇   ◇

コロナ自粛での食生活の乱れやストレスは、高血圧を後押しする。それを防ぐには、日頃から家庭血圧測定による管理や、食生活の見直し、薬の適切な服用は欠かせない。食生活の見直しは、一般的にバランスのよい食事を適量食べるのが基本といわれ、高血圧予防では1日6グラム未満(高血圧でない人は8グラム未満)が推奨されている。塩分過多を是正するコツはなにか。

「体内の塩分を排出するカリウムを意識して、多く含む野菜や果物を食べましょう。ただし、腎機能が低下している人は、主治医に相談してください」と、東京都健康長寿医療センター副院長の原田和昌医師は話す。

厚労省の2018年「国民健康・栄養調査」によれば、野菜摂取量の平均値は約280グラムで、国民健康づくり運動「健康日本21(第2次)」の目標平均値350グラムに届いていない。野菜の量を増やすには、サラダ以外に毎食ごと、野菜の煮物などの小鉢を1~2皿増やすのがコツ。また、果物は食べ過ぎると果糖のとり過ぎで肥満につながるため、1日バナナ1本程度にとどめるなど、ほどほどの量を食べることが大切になる。

「運動も重要です。夏は汗で体内の塩分を排出しやすいのですが、冬場は汗をかきにくいので、塩分を体内にためやすい。首回りなどを温かくして、手袋をはめ、温度調整しやすい服装で、ウオーキングなど有酸素運動を行うとよいでしょう」

3密を避けながら、マスク、手袋、マフラーなどをして身体も動かそう!