■気力と「なにクソ」と「負けないぞ」が大切

日本人の2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代。がんになると、どんな気丈な人でも、心がなえたり、ストレスに負けたりします。このような大きなストレスに見舞われたとき、どうしたらいいのかを考えてみましょう。

がんになってどう対応したかを4つのグループに分けた調査が行われました。

<1>病気の告知を受け、納得して前向きにがんと闘う

<2>がんから逃げて知らんぷり

<3>がんという事実は受け入れるが、医師に全てを任せる

<4>絶望的になり鬱々(うつうつ)とする

生存率が高いのはどのグループだったでしょう。実は、この1~4の順に生存率が高いという結果になりました。

■病気から逃げずに闘うことが大切

納得して前向きにがんと闘った<1>グループが、最も良い結果となりました。<2>グループは、いわば、逃げるが勝ち。こういう生き方の選択も、人によってはアリかもしれません。

<4>グループは言うまでもなく、完全にストレスに負けて寿命を短くしています。<3>グループは日本人に多いタイプ。詳しく聞くとオロオロしてしまうので、先生にお任せ。気楽な感じもしますが、がんと闘うためには、「なにクソ」「負けないぞ」と思うことが大事です。チャレンジング・ホルモンが出て、がんと闘う体制になるのです。

チャレンジング・ホルモンを意識的に作るためには運動が大切です。筋肉ができてくると、病気やストレスと闘うホルモン、テストストロンが出てくるのです。