前立腺肥大症の手術の3つ目は、「HoLEP(ホーレップ=ホルミウムレーザー前立腺核出術)」で、前回から取り上げました。今回はその手術のメリット&デメリットのうち、メリットを知ってもらいたいと思います。

私はHoLEPを01年から行っており、日本でのこの手術のパイオニアの1人にあげられています。だから言うわけではありませんが、この手術は安全で最も効果がでる手術だと、客観的にみて思います。

安全に手術ができるポイントは3点。

<1>手術中の出血が少ない<2>肥大している内腺を確実にくりぬくことができる<3>手術中のかん流液は生理食塩水を使うので、低ナトリウム血症や肺に水がたまる肺水腫といった合併症がない

この3点があることで、安全でスムーズに手術ができるのです。結果、当院ではHoLEPの手術は平均70分で終了します。

出血の少なさは、前立腺肥大症の手術のゴールドスタンダードとされている手術の1回目に取り上げた「TURP(タープ=経尿道的前立腺切除術)」と比べても、それ以上です。

また、手術時間平均70分のスムーズさに大きく関係しているのが、<2>ができるからです。前立腺の内腺と外腺の境目にレーザーファイバーを挿入し、ホルミウムレーザーを照射するだけで内腺がスーッとはがれてしまいます。そして、<1>~<3>のメリットがあることで、治療成績が良く、明らかに再発が少ないのです。

そのため、私のところでは最も多く行っている前立腺肥大症の手術が、このHoLEPです。(取材=医学ジャーナリスト・松井宏夫)