酷暑がようやく終わり、身体を動かし、秋の味覚に舌鼓を打ちたい時期。でも、身体がだるい、眠れない、膝が痛い、体重増加など、体調不良に陥ってしまう人がいます。季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、コロナ自粛明けの食生活の変化で、体調を崩してしまうこともあるでしょう。そんな体調不良はリセット。その方法について医師に話を聞いてご紹介します。

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(1)秋の夜長に眠れない…スマホ?ストレス?

熱帯夜から解放されて寝つきやすくなった秋の季節でも、眠れないことがある。職場のやりとりや家族との口論などが次々と思い出され、寝つけないような状態だ。気を紛らわすために、スマートフォンのSNSやゲームに興じていると、ますます目がさえる。画面のブルーライトも、睡眠に悪影響をもたらすことは、周知の通り。このような睡眠障害が長く続くのはやはりよくない。

「日本人は、そもそも『軽度短期不眠状態』の人が多い。いわゆる不眠症の1歩手前の状態です。加えて、睡眠習慣の国際比較で、OECD(経済協力開発機構)加盟国の中で日本は最下位です。睡眠時間が短いといわれる韓国より下になります。この状況は改善することが大切です」

こう話すのは、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。精神科医として睡眠障害やうつ病などの診療と研究を数多く手掛けている。

「ストレスに敏感な人は、寝不足に加えて、めまいや頭痛、耳なりなどの身体的な不調、イライラや集中力の低下など心の不調に結びつくケースが少なくありません。『軽度短期不眠状態』の人は、心身に悪影響を及ぼしやすいのです」

ストレスで眠れないことは、誰にでも起こり得る。布団に入ったらスマホは見ないようにして、読書や音楽でリラックス。寝具などの睡眠環境も整えよう。

「睡眠環境を改善しても眠れない状態が1週間以上も続くときには、睡眠に詳しい専門医1度診てもらいましょう」