<朝ウオーキングがいい>

腸活のために、一番てっとり早い運動はウオーキングです。つまり、筋活のための運動は、腸活にもよいということです。

ウオーキングをする際、足をしっかり動かし、腹筋を刺激するように歩くと、便を押し出す腹筋群が鍛えられるので、便秘の改善につながるといわれています。

運動すると脳の中でセロトニンという神経伝達物質が増えます。セロトニンは幸せホルモンともいわれ、うつ気分を解消してくれるホルモンです。

セロトニンは朝日を浴びると多く分泌されるといわれているので、ウオーキングをするなら朝がおすすめ。

<夜はストレッチで腸活>

腸の動きをよくするもう1つの運動として「ひざ抱えのポーズ」がおすすめです。背骨のまわりの筋肉(脊柱起立筋)とお尻の筋肉(大臀=だいでん=筋)をストレッチします。あおむけになり、両手でひざを抱え、だるまさんのようにゴロンゴロン動かし、ゆっくり深い呼吸をします。

<ひざ抱えのポーズ>

<1>あおむけになり、ひざを90度に曲げる。

<2>両足を上げて、太ももをつかんで引き寄せ、両腕でひざを抱える。この姿勢を10秒キープ。

<3>その姿勢のまま上下にゴロンゴロンゆらゆら。ひざを抱えられない人は太ももをつかむだけでもOK。

この運動は、夜寝る前に行うと効果的です。寝ている間に副交感神経が刺激されるので、腸活に最適の時間なのです。(医師で作家・鎌田實)