日帰りレーザー手術は保険適用されていますが、保険適用されるためには医療機関が指定を受け、認可された装置を使用し、認められた手技で行う必要があることを以前の回で説明しました。これは保険適用で行われる手術の安全性と有効性を厚生労働省が認めている証しです。
私はこれまでに2万4000例以上の日帰り保険レーザー手術を行ってきた耳鼻科専門医ですが、いまだに患者様の状態に合わせた手術を行うために鼻腔(びくう)、気道の広さ、のどちんこの長さ・太さ、軟口蓋粘膜(のどちんこの奥の粘膜)の状態、舌の大きさ、舌根部の太さを直接観察しています。のどの奥を内視鏡で観察し、口の開け方を指導し、血圧を測定し、血液検査を行い、問診により日帰りレーザー治療が可能かどうか、可能な場合にどのように切除するのかを決めています。個人差に対応することがより安全に、有効な手術を行うために必要だと確信しているからです、手術をお断りすることがあるのもそのためです。
近年、いわゆる美容外科にて保険外診療で手軽にレーザー治療が可能なような情報が流されていますが、可能性の問題として耳鼻科専門医による保険適用の手術を選択していただければと願っています。
次回は耳鼻科でのその他のレーザー手術に関して説明します。
◆都筑俊寛(つづく・としひろ)コレージュクリニック ザ・ペニンシュラ東京院長、フランス国立神経学研究所客員教授、医学博士、日本耳鼻咽喉科認定専門医。01年よりいびき、鼻アレルギーに対するレーザー日帰り治療に特化を始め、レーザー日帰りいびき手術の総件数は2万4000例を超える。現在はエクソソームを活用した老人性難聴の治療や難病の予防、QOL改善にも取り組んでいる。

