加齢で多くの人が気になるのが肩コリ、腰痛などです。よくある悩みで“いまさら聞きにくい”けれど、名医らに聞いた「整形外科のトクする話」-。骨粗しょう症に最新のロコモ体操まで、今日から医療ライター・しんどうとも氏がお届けします。
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まず「肩コリ」について答えてくれたのは自治医科大学整形外科の竹下克志教授。教授の専門は側弯(そくわん)症などの脊椎(せきつい)外科。腰痛、運動器障害等の整形外科全般にわたるエキスパートだ。
肩コリ、腰痛はありふれているだけに医療者側としては「難しい」のだという。“難しさ”の理由は、世に大勢の軽症の人がいる中に深刻なケースが存在するためだ。
「肩コリ」はとくに若い女性が多い。なかには仕事や生活に支障が出るほどという人も少なくない。そもそも「コリ」とはどういう状態なのだろうか。
「ひと言に、“コリ”とは筋肉が硬くなることです。それは、緊張してもなるし筋肉の疲れでもむくんで硬くなることもあります。筋肉は炎症が続くと『繊維化』がおきて、いわゆる“ガチガチ”の状態になってしまうのです」(竹下教授)
スポーツの経験があればよくわかると思うが、筋肉は運動することで強く丈夫になっていく。それでプレーの瞬発力や破壊力が増し、良いパフォーマンスにもつながる。しかし「炎症」が起きると能力を発揮できない。
「たとえば、何時間も同じ姿勢のままでいるとそうなってしまいます。ですから、ふだんから運動をしていない人が肩こりになることが多いというわけです」(竹下教授)
たとえば、スマホやパソコンにかじりついていると「肩がコル」ことを多くの人は実感しているだろう。

