「膝が痛む年配の女性に多いのが『膝関節症』です。軽症なら適切な運動療法で良くなるが、症状が進むと手術しか方法がありません」と、自治医科大学整形外科の竹下克志教授が指摘する。

そこで痛くて歩けないという人にはプールでの運動がおすすめだそう。

「膝が急に痛むときは薬や注射での処置が必要です。その間、体力が落ちてしまうこともある。日頃から予防を心がけましょう」(竹下教授)。

ウオーキングなど「歩く」ことは効果的。しかしやり方を間違うと膝を痛める原因にもなりかねない。足腰の弱さは膝に負担をかけ歩き方も悪くなる。そのため股関節や腰を柔らかくする、体全体をリズミカルに歩くのがコツだそう。

竹下教授はこうアドバイスする。

「登山や階段での“のぼり”は、筋力をつけるのにとてもよいのですが“くだり”は要注意です。下るとき加速度がついて膝や足首に大きな負担がかかり痛めてしまう。下るときはゆっくり“ジワーッ”と、下りることを心がけるとよい」。

見落としやすいのは靴。クッションの効いた“いい靴”を。膝を痛める人の多くは靴底が偏ってすり減る。体の「軸」がブレているからだ。

「痛めてしまってからではなかなかいい手がありません。体力がある中年ぐらいまではなんとかなっても100歳まで長持ちさせるためには意識がとても大切ですね」と、竹下教授は話している。