全国の整形外科医ら2万6000人超による日本整形外科学会。来年の創立100年特設サイト「みなさまの『自分で動ける』を支えます」で、専門医による一般向け動画などを公開している。同学会理事長で九州大学整形外科の中島康晴理事長はこう話す。
「健康寿命の延伸を目指すわが国にとって、運動器障害の克服は極めて重要です。来年11月には全国縦断の市民公開講座を一斉に開催する予定です」。
今後さらに循環器など生活習慣病を扱う他の領域との連携にも力を入れる。5年前からは全国の手術の登録を学会事業として開始した。
「日本中で行われている整形外科手術のおよそ8割を網羅しているビッグデータです。2022年の結果では上位5つが全体の3~4割を占めています。そして、国の調査による『要介護』原因の24・8%が運動器の障害によるものです」(中島理事長)
1位が「大腿(だいたい)骨近位部骨接合」で約11万件。さらに「人工膝関節置換」(約8万8000件)、「人工股関節置換」(約7万7000件)、「大腿骨人工骨頭」(約6万7000件)、「前腕骨骨接合」(約5万5000件)と続く。1位と4位の大半は骨粗しょう症による骨折、2位と3位の多くは加齢現象の変形性関節症、それぞれに対する手術とのこと。
2007年からは「立つ、歩く」の移動機能の低下を総合的な運動器の障害を意味する「ロコモティブシンドローム」として取り組んできた。

