「急ぎ足で歩くことが困難」ならば、立派な「ロコモサイン」だ。埼玉県立大学保健医療福祉学部の山田恵子准教授はこう指摘する。
「歩行速度は第6のバイタルサインともいわれ、いわば元気の指標。運動器疾患以外に心疾患や神経疾患が隠れていることもある。急ぎ足で歩くことが難しくなってきた、速度が落ちてきたという人は、できるだけ前を向いて大股での歩行を」
歩行速度は余命の予測にもなるという。山田准教授によれば65~75歳の男性で歩行速度の速さを比べた5年後の生存率は、最も遅かった群が68%に対し最速群では95%という論文も。
「歩行は加齢により歩幅が狭くなるのが特徴です。歩行速度というのは、歩幅、踏み出すステップの長さ、歩調によりますから、歩幅が狭くなると小股で歩くことになる。そのため大股で歩くトレーニングをすることです」(山田准教授)
では何をすればよいのか。
「まずは、片脚立ちのエクササイズを。これで静的な運動を鍛えましょう。左右とも1分間ずつで1セット、1日3回、3カ月間をめどに行ってください」(山田准教授)
転倒しないよう安全な場所で片脚を床から少し離れる程度に上げるだけ。支えが必要な人は机などに手や指をついて行うとよい。

